研究課題/領域番号 |
20K23260
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 人間総合科学大学 |
研究代表者 |
塙 大樹 人間総合科学大学, 保健医療学部, 助教 (00884032)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リハビリテーション / 理学療法 / 運動単位 / 表面筋電図 / 動作分析 / モーションキャプチャ / 脳卒中 / 姿勢 / 体幹 / 姿勢制御 / 動作解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では体幹筋運動単位の興奮特性を用い,脳卒中患者の姿勢調節における神経変調を解明する.脳卒中患者は体幹筋活動に異常をきたすことで姿勢調節が困難となるが,背景にある神経変調については未知である.大脳の体幹筋支配領域が深く複雑なため,これまで頭蓋骨上からは神経変調を検出できなかった.本研究ではこの難題を,大脳の神経興奮が収束する体幹筋運動単位において定量化することで解決する.運動単位は,一末梢運動神経に支配筋線維を含めた機能単位である.神経変調の定量化は,従来身体介助を中心に行ってきたリハビリテーション手法から,神経学に基づくより有効な手法へとパラダイムシフトを加速させ得る.
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研究成果の概要 |
健常成人のつま先立ちにおいて、膝関節を装具固定すると足関節底屈筋の運動単位動員数(すなわち、運動神経の活動数)が増すことが判明した。筋活動を複合的に複合活動電位としてみるとわからない事象であり、より詳細に検討する必要性を示唆できた。一方で、脳卒中患者の姿勢保持および電気刺激に対する体幹筋運動単位の活動特性までは新型コロナウイルスの影響により検証できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リハビリテーションの視点から姿勢保持にかかわる筋の運動単位活動特性(つまり、運動神経の興奮特性)を検証できた点は独創的であり、価値があった。実験結果もさることながら、先行研究に乏しい姿勢保持に係る筋の運動単位をいかに効率よく抽出できるか、その実験手法を確立した点は類似研究を発展させる意味で意義深い。
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