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低負荷・持続的伸張性筋収縮運動負荷によるトリガーポイント形成動物モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K23263
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関帝京大学

研究代表者

坪島 功幸  帝京大学, 医療技術学部, 助教 (80880476)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードトリガーポイント / トリガーポイント形成動物モデル / 筋骨格系疼痛 / 筋硬度計 / 針筋電図 / 機械逃避閾値
研究開始時の研究の概要

本研究では、筋骨格系疼痛の原因部位と示唆されるトリガーポイント(MTrP)の形成機転を解明することを目的とする。MTrPの形成機転は未だ明らかにされていない。これまでのMTrP形成動物モデルでは鈍的外傷及び高負荷・間欠的伸張性筋収縮運動負荷を行っている。本研究ではラット骨格筋を対象に、より臨床の知見に近い、低負荷・持続的伸張性筋収縮運動負荷によるMTrP形成動物モデルを新たに開発し、その形成機転を1) 筋硬度測定、2) 筋機械逃避閾値測定、3) 針筋電図、4) 組織化学的手法により多角的視点から解明する。本研究により、筋骨格系疼痛の発症機序解明のみならず、その予防や治療法の確立に繋げていく。

研究実績の概要

筋骨格系疼痛の発症率は近年増加傾向にあり、QOLの低下及び経済損失をもたらすことから社会的問題となっている。筋骨格系疼痛の原因として筋索状硬結の過敏点で圧迫により関連痛の誘発や疼痛が再現する部位であるトリガーポイント(MTrP)の形成機転を解明することは重要である。臨床現場において、MTrPの発症機転として筋への鈍的外傷、反復性の高負荷伸張性収縮動作よりもデスクワークによるタイピング作業、同一姿勢の保持等の低負荷・長時間の持続的伸張性筋収縮が大きく関与することが示唆されている。本研究では、ラット骨格筋を対象に、より臨床の知見に近い、低負荷・持続的伸張性筋収縮運動負荷によるMTrP形成動物モデルを作製することで、筋骨格系疼痛の発症機序解明のみならず、その予防や治療法の確立につながると考えられる。
令和2年度に帝京大学への着任と、本研究課題の採択だけでなく、新型コロナウィルスの影響が重なったことで、事前に立てていた研究計画通りに進まず、令和5年度は、帝京大学での新しい科目を複数担当することになり、その講義準備や大学業務等で研究時間を確保することが困難であったため、研究計画通り進めることができなかった。
その状況下であったが、本研究を進めていく上で重要な筋骨格系疼痛モデルの1つとなる、トリガーポイント形成動物モデル作製の検討を行った。また、筋機械逃避閾値測定の条件検討や、別の手法を用いてモデル動物の作製も試みた。
そして、学会誌への論文投稿準備や、学会で研究成果の発表を行い、共同研究者の先生方や専門分野の先生方とのディスカッションを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和2年度に帝京大学への着任と、本研究課題の採択だけでなく、新型コロナウィルスの影響が重なったことで、事前に立てていた研究計画通りに進まず、令和5年度は、帝京大学での新しい科目を複数担当することになり、その講義準備や大学業務等で研究時間を確保することが困難であったため、研究計画通り進めることができなかった。
その状況下であったが、本研究を進めていく上で重要なトリガーポイント形成動物モデル作製の検討を行った。また、別の手法を用いてモデル動物の作製も試みた。
そして、学会誌への論文投稿準備や、第46回日本神経科学大会で研究成果の発表を行い、共同研究者の先生方や専門分野の先生方とのディスカッションを行った。
令和6年度は、トリガーポイント形成動物モデル作製、論文作成および学会誌への投稿を含めて取り組んでいく。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、トリガーポイント形成動物モデル作製の様々な条件検討をし、新たなモデル開発を目指す。モデルを開発することができ、トリガーポイントの形成機転を明らかにすることができれば、得られた結果を取りまとめ、協力研究者の先生方と打合せをし、データ解析や論文作成等を行う。そして、日本生理学会、日本柔道整復接骨医学会学術大会、日本体力医学会などの学会で研究成果の発表、論文を作成し学会誌へ投稿することを目標とする。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Neuronal Sensitization and Synaptic Facilitation in the Superficial Dorsal Horn of a Rat Reserpine-induced Pain Model2021

    • 著者名/発表者名
      Uta Daisuke、Tsuboshima Katsuyuki、Nishijo Hisao、Mizumura Kazue、Taguchi Toru
    • 雑誌名

      Neuroscience

      巻: 479 ページ: 125

    • DOI

      10.1016/j.neuroscience.2021.10.010

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] モノアミン枯渇による脊髄後角ニューロンの興奮性増大に対する抗うつ薬の効果2021

    • 著者名/発表者名
      田口 徹, 歌 大介, 坪島 功幸, 西条 寿夫
    • 雑誌名

      新潟医療福祉学会誌

      巻: 28 ページ: 28-28

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] トレッドミル運動による線維筋痛症モデルマウスの抑うつ軽減効果2021

    • 著者名/発表者名
      宮原 謙一郎, 坪島 功幸, 西条 寿夫, 田口 徹
    • 雑誌名

      新潟医療福祉学会誌

      巻: 28 ページ: 23-23

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] Intramuscularly injected hyaluronan attenuates the development of muscular mechanical hypersensitivity induced by lengthening contractions in rats2023

    • 著者名/発表者名
      1.Hiroki Ota , Katsuyuki Tsuboshima , Ikuko Yokota , Kazue Okada , Hisatoshi Hanamatsu , Jun-Ichi Furukawa , Motoi Kanagawa , Kimiaki Katanosaka , Toru Taguchi
    • 学会等名
      第46回日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 運動後に筋で発現増大するヒアルロン酸による遅発性筋痛発症予防効果2023

    • 著者名/発表者名
      太田大樹, 坪島功幸, 田口徹
    • 学会等名
      日本生理学会第100回記念大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Intramuscular injection of hyaluronic acid prevents the development of muscle pain after exercise in rats2023

    • 著者名/発表者名
      Hiroki Ota, Katsuyuki Tsuboshima, Ikuko Yokota, Kazue Okada, Hisatoshi Hanamatsu, Jun-Ichi Furukawa, Motoi Kanagawa, Toru Taguchi
    • 学会等名
      International Symposium on Mechanobiology for Human Health:8 years progress in The AMED-CREST/PRIME project on mechanobiology
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 線維筋痛症モデルラットにおける脊髄後角表層細胞の機械感受性増大2023

    • 著者名/発表者名
      歌大介, 坪島功幸, 西条寿夫, 水村和枝, 田口徹
    • 学会等名
      日本薬学会 第143年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 動の繰り返し効果における糖鎖ヒアルロン酸の役割2022

    • 著者名/発表者名
      太田大樹, 坪島功幸, 片野坂公明, 金川基, 田口徹
    • 学会等名
      第8回日本筋学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ラット足関節背屈筋群の収縮力発生における下腿筋膜の役割2022

    • 著者名/発表者名
      坪島功幸, 太田大樹, 田口徹
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 伸張性収縮後の筋力低下に対する細胞外マトリクス糖鎖の予防効果2022

    • 著者名/発表者名
      田口徹, 坪島功幸, 太田大樹
    • 学会等名
      第77回日本体力医学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 糖鎖ヒアルロン酸による遅発性筋痛の発症予防効果2022

    • 著者名/発表者名
      太田大樹, 坪島功幸, 田口徹
    • 学会等名
      第44回日本疼痛学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 細胞外マトリクス糖鎖の筋内投与による遅発性筋痛の軽減効果2022

    • 著者名/発表者名
      田口徹, 坪島功幸, 太田大樹
    • 学会等名
      第22回新潟医療福祉学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 細胞外マトリクス糖鎖による運動後の 筋力低下の発症予防効果2022

    • 著者名/発表者名
      坪島功幸, 太田大樹, 田口徹
    • 学会等名
      第22回新潟医療福祉学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ラット下腿伸筋群の下腿筋膜が収縮力発生に与える影響2022

    • 著者名/発表者名
      坪島功幸, 西条寿夫
    • 学会等名
      第31回日本柔道整復接骨医学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 遅発性筋痛モデルラットにおける糖鎖ヒアルロン酸による筋痛予防効果2022

    • 著者名/発表者名
      太田大樹, 坪島功幸, 田口徹
    • 学会等名
      2022年度 生理研痛み研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 筋筋膜のバイオメカニクス的役割の実証2020

    • 著者名/発表者名
      田口 徹, 坪島 功幸
    • 学会等名
      第20回新潟医療福祉学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 線維筋痛症治療薬の脊髄作用機序2020

    • 著者名/発表者名
      田口 徹, 歌 大介, 坪島 功幸, 西条 寿夫
    • 学会等名
      第20回新潟医療福祉学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-12-25  

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