研究課題/領域番号 |
20K23268
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 湘南医療大学 |
研究代表者 |
土田 将之 湘南医療大学, 保健医療学部リハビリテーション学科理学療法学専攻, 助教 (30881221)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 歩行安定性 / 高齢者 / 歩行速度調整 / トレッドミル / 転倒 / 歩行速度 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,我々が開発した歩行速度を任意に変化させる特殊なトレッドミル装置を使用する.この装置を用いて,歩行が自立した健常高齢者に歩行速度調整課題に取り組んでいただき,歩行速度の増減に対する運動学習を促す.これにより歩行速度調整能力と歩行安定性との関係性を明らかにし,高齢者の歩行速度調整課題に対する身体反応の基礎的検証と効率的な速度調整課題の開発を目的とする.今年度は歩行速度調整課題の効果検証に取り組み,来年度は具体的な介入プロトコルの構築を目指す.
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研究成果の概要 |
歩行安定性向上を目的とした歩行練習において,従来の定速歩行を中心としたものに代わる,変速歩行を中心とした新たなプログラムの開発を目的とした研究を行った.具体的には,連続的かつ周期的に歩行速度を変化させる「歩行速度調整課題」に取り組むことで,歩行安定性が増大するという仮説を立て,アウトカムをTUG(Timed Up and Go test)に設定して検証を進めた.その結果,我々が設定した歩行速度調整課題は,健常成人の歩行安定性を即時的に増大させる効果が明らかとなった.この成果は学術論文として2023年に発表した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
速く歩くことの重要性は以前から知られており,高齢者を対象とした歩行練習においてもその重要性は例外ではない.しかしながら,下肢の関節不安定性の増大や呼吸循環器系の機能低下など,高齢者が速く歩くことを阻害する因子は数多くあり,定速で速く歩き続けることは高齢者にとって難易度の高い歩行課題である.今回の研究成果により,速く歩いたり遅く歩いたりを連続的かつ周期的に繰り返す歩行練習課題が,歩行安定性を向上させることが示唆された.これにより高齢者の転倒予防プログラムへの応用など,健康長寿社会の実現に向けた取り組みに寄与できると考える.
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