研究課題/領域番号 |
20K23271
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
吉田 太樹 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (90880823)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脳卒中 / モチベーション / リハビリテーション / 尺度開発 / 質的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
リハビリテーションにおいて,モチベーションは脳卒中患者の身体活動を促進する要因であることが報告されているが,リハビリテーションに対するモチベーションがどのような要因により影響を受けているかは明らかではない.リハビリテーションを実施ししている脳卒中患者のモチベーションがどのような要因から影響を受けているのか,また,モチベーションが患者の行動にどのような影響を及ぼすかを明らかにすることでより効率的なリハビリテーション実践につながる可能性がある.本研究では,モチベーションに影響を及ぼす影響要因の検討,モチベーションの尺度開発を行った上で,リハビリテーションとモチベーションの関連性検討を行う.
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研究成果の概要 |
回復期リハビリテーション病棟に入院している脳卒中患者のリハビリテーションに対するモチベーションは,7つの外的な要因(患者目標,成功失敗体験,身体状況・認知機能,リジリエンス,リハビリテーション職種との関係性,患者関係,患者の支援者)から影響を受けていることが明らかとなった.また,高齢者では観察評価ではモチベーションの評価が困難である可能性が示唆された. モチベーションの経時的変化については,長期的な入院にてモチベーションが低下する傾向が確認された.また,モチベーションとアウトカムの関連性については,リハビリテーションに対するモチベーションは直接的にFIMに影響しないことが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者自身の活動を治療的手段として用いているリハビリテーション医学において,活動量を左右するモチベーションに対する影響要因を明らかにできたことは,モチベーションが下がっている患者への支援方法を計画する際に有益な情報となる.本研究結果は,脳卒中患者の活動を促し,リハビリテーションの効果を高めるための知見を明らかにした,リハビリテーション医学の発展に寄与する成果であるといえる.
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