研究課題/領域番号 |
20K23272
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
名仁澤 英里 愛知医科大学, 医学部, 助教 (10879464)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | NASH / NAFLD / 高脂肪食 / 高糖質食 / 急性肝障害 / メタボローム解析 / 非アルコール性脂肪肝炎 / 代謝物 / コンカナバリンA |
研究開始時の研究の概要 |
食生活の欧米化による脂質摂取の増加が、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を誘発し、肝疾患(肝硬変、肝ガンなど)のリスクの一因となっている。申請者は、わずか4日間の高脂肪食摂取が、肝障害刺激の感受性を高めることを立証した。しかしながら、その病態の詳細なメカニズムは明らかにされていない。本研究は、短期間の高脂肪食摂取による肝臓・血清中の代謝物の変化を質量分析法によって明らかにすることを目的とする。本研究の成果は、短期間の高脂肪食摂取がNASHを誘発するメカニズムを明確にすると同時にNASH のリスク予測検査や予防法の確立、早期診断の開発に寄与するものである。
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研究成果の概要 |
2020年度の研究により、短期間の高糖質食摂取においても、高脂肪食摂取時と同様に肝障害刺激に対する感受性が亢進していることが明らかとなった。一方で、高脂肪食と高糖質食の摂取時において、肝内に誘導される炎症・凝固状態のバランスに差があるため、短期的な食餌の変化が肝感受性の亢進に及ぼすメカニズムは両餌で異なる可能性が示唆された。2021年度は、データの再現性を検証すると共に、これらの研究成果を論文としてまとめ英文雑誌に投稿を開始した。また、短期高脂肪食モデルおよび短期高糖質食モデルの血清・肝臓中の代謝物解析を行っており、今後はいくつかの代謝物と炎症・凝固との関わりを追求していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に従来の研究では、長期間(2-4ヶ月)の高脂肪食や高糖質食の摂取により、脂肪肝やNASHの病態を呈した上で、病態の解析が行われてきた。しかしながら本研究では、4日間という超短期的な高脂肪食および高糖質食の摂取においても、肝臓が脆弱な状態(凝固能が亢進し、炎症の誘発が起こりやすい状態)に変化することを発見し、さらにはこの2つの食餌性因子が、異なるメカニズムによってNASH発症のリスク因子となることを立証した。この研究は病態の超早期段階に着目したものであるため、食餌による肝臓の脆弱状態を誘発するメカニズムを解明できる可能性が高い。
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