研究課題/領域番号 |
20K23273
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | びわこ成蹊スポーツ大学 |
研究代表者 |
呉屋 良真 びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ学部, 助手 (10879745)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 運動視 / 視覚情報処理 / 運動方向弁別 / 心理物理実験 / 競技特性 / アスリート / 視覚 / 視機能 |
研究開始時の研究の概要 |
眼から得られる視覚情報は並列した経路で処理され、運動視と形態視がある。球技競技では、ボールや相手選手の動きの情報に基づいて運動するため、運動視の能力がパフォーマンス発揮を決定する重要な要因である。この運動視能を改善することで競技力向上が期待されるが、各競技種目の運動視特性は明らかでないため、それぞれの訓練方法を構築することが困難であった。独自の運動視能計測課題を用い、球技未経験者と比較したところ、卓球競技者(ネット型)の運動視能が優れていることを明らかとなった。そこで、ゴール型種目やベースボール型種目の競技者の運動視能を計測し、スポーツ種目特異的な運動視特性を解明と運動視訓練法の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
球技スポーツ場面では、視覚から得られる情報に基づいてプレーをしているため、視覚情報処理の貢献が大きい。球技競技者は視覚情報処理のなかでも、物体の動きの方向や速さを処理する運動視の能力が高いと考えられる。また、競技種目によって視覚情報の得られ方は異なるため、運動視の能力には競技種目特異性があると考えられる。そこで、運動視を評価する課題を用いて、異なる競技種目を対象とし検証した。その結果、球技競技者は非球技競技者よりも運動視の能力が優れていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、大学サッカー競技者は大学陸上競技者と比較して、広い視野領域における物体の動きの方向を見分ける能力(動きの知覚)が高いことが明らかとなった。このことから、日頃のトレーニングにおける視覚情報の獲得やその使われ方の違いによって、動きの知覚能力が変わることが考えられる。高いパフォーマンスを発揮するためには、脳での迅速かつ正確な視覚情報処理が行なわれたのちに、身体運動としての筋収縮指令が生成される。したがって、ハイパフォーマンス化を図るためには、それぞれの競技種目に特化した動きの知覚トレーニングも重要であると考えられる。
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