研究課題/領域番号 |
20K23277
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
瀧口 述弘 畿央大学, 健康科学部, 助教 (20873277)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 疼痛促通 / 疼痛 / 電気刺激 / 経皮的電気神経刺激 / 鎮痛 / 侵害屈曲反射 / 経皮的電気刺激 / 疼痛促通系 / 運動時痛 |
研究開始時の研究の概要 |
人体は疼痛促通系という神経回路があり,これらが強く活動していれば痛みを強く感じる.これらの作用を抑えることが疼痛管理において重要だが,薬物治療は副作用があるため,非薬物療法も併用すべきと考える.経皮的電気刺激(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation: TENS)は,運動に併用しやすい鎮痛目的の非薬物療法である.本研究では,TENSによる疼痛促通系への効果を明らかにし,更に,運動への効果を検証する.
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研究成果の概要 |
疼痛促通系という痛みの感じる程度を増幅させる機構が中枢神経系に存在し,これらの機能が亢進すると痛みを強く感じてしまう.これらに対して,鎮痛目的で実施する経皮的電気刺激療法という治療法の効果を検証した.健常人に対して,時間的荷重-侵害屈曲反射という生理学的な指標で疼痛促通系を捉え,経皮的電気刺激療法の効果を検証したところ,疼痛促通系には経皮的電気刺激はあまり影響を与えないことが示唆された.また疼痛患者にも定量的感覚検査法という方法で疼痛促通系を捉え,経皮的電気刺激の効果を検証したが,疼痛促通系が亢進している患者は,経皮的電気刺激の効果は低かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性疼痛患者の原因の一つに疼痛促通系の亢進が挙げられる.経皮的電気刺激はこれらに対して影響を与えない可能性が示唆された.慢性疼痛の原因がこれらである場合は,別の鎮痛手段を検討しても良いかと考える.しかし,疼痛の病態は非常に複雑であるので,本研究の結果を踏まえた,さらなる検討も必要と考える.
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