研究課題/領域番号 |
20K23282
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
清水 幸衣 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (60880474)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脳MRI / スポーツ / 女性医学 / MRI / 撮像条件 / 女性アスリート / 視床下部・下垂体系 |
研究開始時の研究の概要 |
女性アスリート、摂食障害患者、同年代の健康成人女性において、MRIによる視床下部-下垂体系の血流定量評価・体積解析を行う。また、全身用X線骨密度測定装置を用いて、骨密度・脂肪量・筋肉量の測定を行う。併せて食習慣、身長・体重、月経周期、ホルモンを含む血液検査値を評価する。MRIによる視床下部-下垂体系の血流定量評価や体積を群間で比較し、栄養素、採血データから関連する指標を調査し、リスク因子やバイオマーカーとなり得るものを統計学的に調査する。
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研究成果の概要 |
本研究の脳MRIで評価対象としている脳視床下部・下垂体系はサイズが小さく、脳MRIで良好な画質が必要となる。そのため、事前に健常ボランティアを対象とした撮像条件の調整を行い、安定した画像取得が可能となった。 令和3年度までに女性アスリート障害症例2名および健康な女性アスリート8名が本研究に登録され、脳MRI・骨密度測定・体組成測定・ホルモン値や骨代謝マーカーを含む血液検査・栄養に関する調査を行い、データを取得した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳視床下部-下垂体系は小さな領域であり、以前は画像による評価が難しかったが、近年のMRI装置や撮像技術の進歩により画質の改善が可能となった。また、脳の容積といった形態的評価に加え、血流や代謝といた機能的な評価を行い、利用可能なエネルギー不足のバイオマーカー探索を勧めている。これまでも、女性アスリート障害症例の診療において骨密度・体組成・血液データ・栄養状態の評価という多角的な評価が行われてきたが、新たに脳MRIによる評価を加えることで、将来的に女性アスリート障害の病態解明ひいては女性アスリートの健康促進につながることが期待される。
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