研究課題/領域番号 |
20K23286
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹井 尚也 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (90883900)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 低酸素 / 運動生理学 / トレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
低酸素環境下での運動トレーニングは、アスリートの運動パフォーマンス向上のためだけではなく、一般人の健康保持増進にも有効です。低酸素環境下での運動トレーニングは高いトレーニング効果が得られうる一方で、酸素取り込み量が低下し、運動の強度を維持することが難しいという欠点があります。本研究では運動と休息を繰り返すインターバル運動において、運動時にのみ低酸素空気を吸気し、休息時には通常酸素空気を吸気する方法の効果について検討します。この方法により、低酸素環境によるトレーニング強度の低下を抑えつつ、低酸素トレーニングの効果が得られるか検証し、より効果的な低酸素トレーニング方策の確立を目指します。
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研究成果の概要 |
低酸素トレーニングは通常酸素環境では得られない特異な適応を引き起こす一方で、酸素利用可能量の低下から運動遂行そのものが難しいことがある。そこで本研究では、低酸素環境下でのインターバル運動中の運動時にのみ低酸素空気を吸気し、休息時に通常酸素空気を吸気する方法について検討した。その結果、低酸素特異的なストレス(生体内酸素分圧の低下)を惹起しつつ、運動パフォーマンスが維持される結果を得ることができた。この結果は、本研究の低酸素トレーニング方法が、低酸素特異的な効果をもたらしつつ、遂行が比較的容易な低酸素トレーニング方法として応用可能性があることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低酸素環境下での運動トレーニングは、アスリートのトレーニングのみならず、傷病者の運動療法にも用いられることがある。本研究では低酸素環境下でのインターバル運動中の運動時にのみ低酸素空気を吸気し、休息時には通常酸素空気を吸気することで、低酸素特異的なストレスを惹起しつつ、運動遂行を容易にできうることを示した。このことから、アスリートが低酸素トレーニングを用いてより強度の高い運動を行う際や傷病者の体力レベルに応じて運動処方をする際に役立つと考えられる。
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