研究課題/領域番号 |
20K23292
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
黒田 真由美 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (80880955)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ロボット / リハビリテーション / 理学療法 / 小児 / サイボーグ / 運動機能 / 脳性麻痺 / 神経筋疾患 / 運動機能障害 / ロボットスーツHAL / 歩行 / 机上課題 / ロボットトレーニング / ロボティクストレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、脳性麻痺など小児特有に発症する病態に対して、運動機能を向上させる運動プログラム開発を目指し、成人患者において効果が報告されているロボットスーツHAL(以下HAL、CYBERDYNE社製)を用いた運動プログラムの有効性およびその効果の持続性を検証する。 HALは骨盤から足部までが一体となった装着型ロボットである。装着者の脳で意図した運動イメージにより下肢に伝達される生体電位信号に基づき、麻痺した下肢の動きを助けつつ患者に適した関節運動を出力できる特徴がある。本研究では、HAL装着下での立ち座りや歩行などの運動を実施し、施行前後と施行後の歩行能力、粗大運動の経時的変化を詳細に評価する。
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研究実績の概要 |
【目的】ロボットスーツHAL(以下HAL、CYBERDYNE社製)は骨盤から足部までが一体となった装着型動作支援ロボットである。本研究は、脳性麻痺など小児特有に発症する病態に対して、小児用HALを用いた運動プログラムの開発とその有効性および効果の持続性を検証することを目指している。HALを用いた運動プログラムの効用として、関節可動域の拡大、痙性軽減、四肢の随意性向上、姿勢保持(座位・立位)能力向上・動作能力(歩行・階段昇降)の向上が期待できる。障害を持つ小児の運動機能を従来医療よりも飛躍的に向上させる運動プログラムの開発をねらいとしている。 【今年度の計画】 これまでの介入と測定にて収集したデータの解析を行う。 (①小児上肢麻痺に対するロボットを用いた運動プログラムの開発、②脳性麻痺の整形外科的術後リハビリテーションにロボットを用いた効果検証、③小児期疾患に対するロボットを用いた運動プログラムの効果持続性の検討) 【研究の進捗と成果】 ①CI療法が適応とならない脳性麻痺による重度上肢痙性麻痺を含む3名に対し、単関節型のロボットスーツHALを小児の上肢に装着し、ロボットの補助を受けながら、麻痺を有した上肢を集中的に動かすトレーニングのデータ解析結果について症例報告として公表した。②下肢軟部組織解離術後(アキレス腱延長術、ハムストリングス延長術など)の脳性麻痺6名に対する両脚型HALを用いた介入のデータ解析結果について論文として公表した。③脳性麻痺をはじめとした小児期疾患により運動機能障害を呈した9名のHAL介入後1年間のフォロアップデータについて論文として公表した
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
小児期疾患により上肢・下肢麻痺を呈した症例に対するロボットを用いた運動プログラムの効果と効果の持続性について論文として公表することが出来た。一方で、一部のデータ解析が終えていないため、本研究の進捗状況は「やや遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
残りの介入・測定データ解析を進めていく。
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