研究課題/領域番号 |
20K23293
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
戸田 圭祐 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (80881630)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 12-リポキシゲナーゼ / 肝星細胞 / 非アルコール性脂肪性肝炎 / 発現調節 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、著しいアルコールの摂取がないにも関わらずアルコール性肝炎類似の肝組織所見を呈し、進行すると肝臓における炎症から肝細胞が傷害され、肝臓の線維化を引き起こし、高率に肝硬変や肝臓癌に至る可能性のある疾患である。これまでに申請者らは、肝星細胞への血小板型12-リポキシゲナーゼの特異的発現と、NASHモデルマウスにおいて同細胞の分化過程での発現レベルの上昇を見出した。そこで本研究では本酵素の肝星細胞での発現上昇機構を解明することにより、本酵素のNASH進展における役割解明の一助となる基礎的知見を得る。
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研究成果の概要 |
本研究では非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の進展における肝星細胞の活性化と筋線維芽細胞への分化に伴って発現レベルが上昇する、血小板型12-リポキシゲナーゼの発現調節機構について検討を行った。マウス肝星細胞の初代培養細胞を用いた検討では、培養0日目と比べて培養1日後に本酵素の発現が顕著に低下したことから、まずはin vitroにおける本酵素の発現を維持できるような条件を検討する必要がある。次にヒト肝星細胞株を用いて、肝線維化に関連するサイトカインを添加した時の血小板型12-リポキシゲナーゼの転写活性を測定したところ、有意な上昇は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後、血小板型12-リポキシゲナーゼ発現調節機構が明らかになり、NASHにおける肝線維化の機序が解明された場合、アルコール性肝炎やウイルス性肝炎など他の多くの慢性炎症性肝疾患の進展における肝線維化の理解にも応用できる可能性があると考えられ、本研究の学術的・社会的意義は大きい。
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