研究課題/領域番号 |
20K23304
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪行岡医療大学 |
研究代表者 |
石川 みづき 大阪行岡医療大学, 医療学部, 助教 (70880269)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨格筋電気刺激 / 動脈機能 / 有酸素性運動 / 血管内皮機能 |
研究開始時の研究の概要 |
高血圧の背景には動脈硬化が存在し,治療/予防のためにはジョギング,自転車こぎ運動などの下肢を中心とした有酸素性運動を習慣的に実施することが推奨されるが,疾病による下肢の麻痺/疼痛,低体力などにより運動制限を被る対象者が存在する.本研究では,下肢の疾病罹患者/低体力者の動脈機能の改善を目的とした上肢の有酸素性運動と下肢への骨格筋電気刺激を併用させた低強度の新たな運動プログラムを構築する.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,下肢の有酸素性運動が実施困難な下肢の整形外科疾患患者,下肢の麻痺を呈する患者,低体力患者の動脈機能の改善を目的とした上肢の有酸素性運動と下肢への骨格筋電気刺激の併用運動が動脈機能に及ぼす影響を明らかにすることである.これまでに研究代表者は,上肢クランク運動と最大耐性強度の下肢の骨格筋電気刺激の併用運動が動脈機能に有益な効果を与えることを明らかにしているが,運動強度が高く臨床患者に対する運動プログラムとするためには低強度化を図る必要がある. 健康な成人男性を対象に中強度の有酸素性運動と①最大耐性強度の骨格筋電気刺激(A+E100%)条件,②最大耐性強度の50%強度の骨格筋電気刺激(A+E50%)条件,③最大耐性強度の25%強度の骨格筋電気刺激(A+E25%)条件の3条件にて血管内皮機能に及ぼす影響について検討した..その結果,運動前と比較して運動終了30分後において,A+E100%条件およびA+E50%条件では,血管内皮機能が向上し,A+E25%条件では運動前後で変化は認められなかった.A+E100%条件およびA+E50%条件の両条件で,血管内皮機能は向上したものの,上肢クランク運動と50%強度の骨格筋電気刺激を併用させた運動でも酸素摂取量の増加,心拍数の増加による全身持久力向上させる可能性がある.また,上肢機能は下肢の麻痺を呈する者においては,移乗・移動・支持など日常生活の中で下肢機能を代償する重要な機能であるため,血管機能のみならず日常生活動作能力を維持・向上させる観点からも,本研究の上肢クランク運動と下肢への骨格筋電気刺激を併用させたプログラムの重要性は高いことが考えられる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2020年度から2021年度は,研究遂行のための実験環境および実験機材・器具の整備を行い,データ収集のため実験を行った.ヒトを対象とした実験のため,COVIDー19の影響により実験が予定通り遂行できずデータ収集に遅れが生じていたが,データ収集が終了し現在学術雑誌への投稿に向けて執筆中である.
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今後の研究の推進方策 |
データ収集および分析が終了したため,学会にて結果の発表を行い,現在は学術雑誌への投稿に向けて論文執筆中である.
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