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腎臓への負担を最小限に抑える最適な運動時間の探索-腎血行動態に着目して-

研究課題

研究課題/領域番号 20K23306
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関福岡大学

研究代表者

川上 翔太郎  福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (30881304)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード腎血行動態 / 中強度持続運動 / 腎損傷・腎障害 / 運動生理学 / 運動処方
研究開始時の研究の概要

身体不活動が腎機能低下を助長することが報告されている。慢性的な腎機能低下は、将来の腎移植や人工透析に移行し、患者のQOLや生命予後に悪影響を及ぼす。身体不活動を解消することは腎機能低下の抑制、透析移行防止および健康寿命延伸に貢献できる可能性がある。一方で、運動は腎血流量の低下をともなうため、腎機能低下の誘因の一つと考えられていた。しかし、申請者は短時間の中等度運動が腎血流量を低下させないことを初めて明らかにした。その上で、実臨床で行われる運動時間は多様であり、実臨床に即した運動様式を考える上で運動時間は重要な因子である。本研究では「運動時間」の観点から運動が腎血行動態に及ぼす影響を検討する。

研究成果の概要

近年、慢性腎臓病患者への運動に関する考え方が「運動制限から運動療法へ」とシフトしつつあるが、安全で効果的な運動条件は十分に整備されていない。本研究では単回の中強度の持続運動が腎血行動態に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。単回の中強度の持続運動は腎血流量の低下をもたらさなかった。また、本研究で測定した全ての腎損傷および腎障害マーカーは中強度の持続運動直後に有意な増加を示さず、回復期においても有意な変化を示さなかった。これらの結果から、単回の中強度の持続運動が腎血流量を維持し、腎損傷および腎障害を誘発しないことが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今日、慢性腎臓病患者に対する最適な運動トレーニングプログラムは未だに確立されておらず、腎臓への負担を最小限に抑える安全で効果的な運動条件も十分に整備されていない。慢性腎臓病患者に対する安全で効果的な運動条件の解明は透析導入や医療費増大の抑制に向けた喫緊の課題である。本研究で我々は中強度の持続運動が腎血流量を維持し、いかなる腎損傷および障害を誘発しないことを明らかにした。本研究成果は腎機能低下予防のための効果的な運動プログラムを作成するための重要なデータとなり、社会的意義が高いと思われる。

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-09-29   更新日: 2024-01-30  

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