研究課題/領域番号 |
20K23329
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1001:情報科学、情報工学およびその関連分野
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
栗原 淳 兵庫県立大学, 情報科学研究科, 准教授 (10577399)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | エッジコンピューティング / リソース保護 / ネットワーク / セキュリティ / 秘匿検索 / 匿名化 / 重複削除 / 認可 / リソース認可 / プライバシ / Named data networking / プライバシ保護 |
研究開始時の研究の概要 |
自動運転技術等で望まれる「低遅延応答」を実現するエッジ計算機構として、Named-Data Networkingを基礎としたEdge-Named Functionアーキテクチャ(以下ENF)の利用が考えられる。しかし、攻撃者がエッジノードの計算資源を枯渇させる課題や、エッジノードへのユーザプライバシ漏洩の課題が存在する。本研究では、ENFにおいて正規ユーザのみへ計算リソースを割当てつつ、そのユーザの匿名性も担保する手法を開発し、その有効性・実現性の実証を目的とする。このため、ENF上で匿名でのユーザ認証・ユーザの計算実行権限の確認を行う軽量プロトコルの提案・設計、その実効性の評価を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、エッジコンピューティングにおいて、計算リソースの保護手法を検討することである。本研究においては、エッジのリソース保護・匿名化について大きく3つの成果を与えた。1) 今まで検討されていなかったエッジノードのリソースの認証・認可手法の分類・検討、2) エッジノードを効率的に利用するためのGeneralized Deduplication手法の検討、3) エッジノードへの匿名性を担保することを目的とした秘匿検索手法の理論検討。また、リソース保護について高度なDNS匿名化手法の初期検討も行うことができた。結果、本研究に関連して、学術論文誌1件、国際会議2件、国内発表5件を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
beyond 5Gや6Gを見据え、エッジコンピューティングは低遅延通信を実現するための新たなアーキテクチャとして社会実装が少しずつ進んでいる。計算リソース保護の観点から検討することは、将来の安心・安全なエッジコンピューティングの実現のために必須の事項である。本研究は、その初期検討を開始したという社会的意義を有する。
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