研究課題/領域番号 |
20K23349
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
1002:人間情報学、応用情報学およびその関連分野
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研究機関 | 神戸大学 (2022) 東京女子医科大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
山口 智子 神戸大学, 未来医工学研究開発センター, 特命講師 (40879970)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 手術手技定量化 / 手術工程解析 / 手術手技習熟支援 / 習熟支援 / 手術支援 / 手技の定量化 / 手技評価 / 手術教育 / 手術手技の定量化 / トレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、妥当性や信頼性のある定量客観的な習熟支援の実現を目的とし、臨床環境において手技を定量化することによる手術の評価とその評価結果を提示するシステムを構築する。まず手術における作業情報を自動で取得・定量化し、熟練医の標準的な手術モデルを作成するとともに非熟練医の手技と比較評価し提示するシステムを構築する。本研究成果により、手技習得の効率化や技術の均てん化などが期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、これまで定性的に伝えられていた外科手術手技を定量化して把握可能なシステムを開発することで手術手技習熟支援の実現を目指した。成果として、内視鏡下副鼻腔手術を対象に熟練医手技モデルを構築し、それとの比較評価による手技課題自動特定システム開発を行った。また、脳腫瘍摘出術において、時間同期した複数の術中情報を統合的に分析し、術後麻痺発生の可能性がある処置位置をMRI画像上にマッピングするシステムを構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、術中に得られる情報を分析し、手術手技を定量的に把握する手法を提案することができた。外科手術領域ではこれまでの技能伝承は熟練医の経験や勘に依存した主観的・感覚的なものであった。本研究成果は臨床環境下における手技定量化や評価手法として学術的意義が高いといえる。 本提案システムが実現した暁には、指導にかかる負担やばらつきの低減が期待でき、また手技データベース構築によるAI手術ロボット開発の一助になると考えられる。
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