研究課題/領域番号 |
20KK0011
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 猛智 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (70313195)
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研究分担者 |
三河内 岳 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30272462)
秋山 忍 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 名誉研究員 (50196515)
矢後 勝也 東京大学, 総合研究博物館, 講師 (70571230)
野下 浩司 九州大学, 理学研究院, 助教 (10758494)
竹田 裕介 北海道大学, 理学研究院, 博士研究員 (50838852)
白勢 洋平 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 講師 (50793824)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | シーボルト / 博物館標本 / 自然史 / 博物館 / 博物館学 |
研究開始時の研究の概要 |
シーボルトがヨーロッパ各地に残した自然史標本を用いて江戸時代の日本の自然を再構築することが本研究の目的である。文書資料や文献にはシーボルトが収集した標本に関する膨大な記述があるが、それらの情報を体系的に整理する。加えて、ヨーロッパに実在する標本と照合することにより、一次資料に基づいたシーボルトコレクション全体の完全な体系化を目指す。さらには近年利用可能になった新しいテクノロジーを導入し、標本から得られる科学的データの高度化をはかる。
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研究実績の概要 |
2023年度は、ドイツ、オランダの研究者とオンラインミーティングを通じた情報交換を行った。2023年9月にはドイツ・ビュルツブルクで国際シーボルト研究会議(International Siebold Research Conference)が開催され、日本側のメンバーはオンラインで参加した。本来であれば2023年度が本研究課題の最終年度となる計画であったが、2022年度後半まで新型コロナウイルスの問題により渡航出来なかったため遅れており、研究期間を1年延長することになった。植物学はドイツ・ミュンヘン、オランダ・ライデンの標本調査、鉱物学はオランダ・ライデンの標本調査、動物学はオランダ・ライデンとイギリス・ロンドンの標本調査について標本調査の総括を継続中である。植物標本は、シーボルトコレクション中のタイプ標本を特定する作業を行い報告論文を継続的に出版してきたが、タイプ標本の探索はほぼ完了した。鉱物標本は、ライデンのシーボルト標本のカタログ出版以降、ミュンヘン、ベルリンの鉱物コレクション中にシーボルト標本が含まれていないか探索してきたが見つかっておらず、標本の探索は完了したものと考えている。しかし文書資料の研究はまだ今後も進める必要がある。動物標本は、ライデンの標本については電子データの入力が進み、データベース化はほぼ完了したものと考えられる。ライデン以外ではロンドン自然史博物館の貝類コレクション中のシーボルト標本の探索は終わっていない。今後については、2025年度に開催予定の次回の国際シーボルト研究会議の開催を検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2022年度の後半までコロナウイルスの影響を受けており海外標本調査を実施することができなかった。そのため、2023年には研究の総括を出版することができず、研究期間を1年延長した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度中に海外標本調査を実施し、研究成果の総括を出版する。
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