研究課題/領域番号 |
20KK0046
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
大島 純 静岡大学, 情報学部, 教授 (70281722)
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研究分担者 |
大崎 理乃 武蔵野大学, データサイエンス学部, 講師 (50630802)
河崎 美保 静岡大学, 教育学部, 准教授 (70536127)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 知識創造型学習 / 社会意味ネットワーク分析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,知識創造型学習を社会実験として展開するフィールドに参加し,知識創造型学習の評価手法を開発・検証する:(1)学習分析学の分野で世界をリードするUniv. of Wisconsin at Madisonの研究グループとの共同研究をとおして,知識創造型学習を評価する社会意味ネットワーク分析モデルを開発し,(2) 知識創造型学習をヘルシンキ市内の学校で展開するUniv. of Helsinkiの社会実験フィールドに,社会意味ネットワーク分析モデルを採用することで,知識創造型学習の様相を可視化,数量化する形成的評価を担当教師に提供して授業を改善していく新たな授業研究モデルを構築する.
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研究成果の概要 |
本研究では,知識構築対話のネットワーク分析とウィスコンシン大学のProf. Shafferの研究グループで開発しているEpistemic Network Analysisという異なる対話分析システムを融合し,知識創造実践によって作られる集団知を学習活動中の対話から測定する手法の確立を目指した. ウィスコンシン大学との共同研究の成果を知識構築分析学という形でまとめる作業を行うために,分担者の大﨑が一ヶ月ウィスコンシンに滞在し,研究代表者である大島純がその内容を2022年10月のICQE2022において基調講演で発表した.また,ヘルシンキを大島と河﨑が訪問し,今後の進め方について議論を展開した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,知識創造型学習の社会実験としては,世界初の研究プロジェクトであり,その知見は今後の世界の教育研究をリードするものとなる.本研究代表者が関与する社会意味ネットワーク分析の評価モデルの開発が大きく貢献するという意味で,国際共同研究を展開する必要性と意義が充分あった.Wisconsinの研究チームとの醸成活動から,国際学会の基調講演でその内容を発表できるまでのレベルに持ち上げられたのは非常に高い成果である.また,今回開発する評価モデルの適用フィールでの授業研究が,Helsinkiの研究グループとともに,現地で行われる授業研究実践での実装の可能性が検討できたことも有意義であった.
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