研究課題/領域番号 |
20KK0049
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
鈴木 直樹 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60375590)
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研究分担者 |
安部 久貴 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40634556)
大熊 誠二 帝京大学, 医療技術学部, 助教 (00848559)
村瀬 浩二 和歌山大学, 教育学部, 教授 (90586041)
中島 寿宏 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10611535)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | Virtual School / オンライン体育 / 遠隔体育 / 体育カリキュラム / VR / メタバース / スタンダード / 国際共同研究 / カリキュラム / 体育 / 実証的研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は国内の体育科教育学の研究者とオンライン教育、体育のカリキュラム論、身体活動の促進、構成主義的な体育の授業づくりを専門とする海外の研究者による学際的な国際共同研究である。国内の研究者が海外の最先端研究の成果とそれを活用した応用研究としての授業実践を実証的に研究していく。世界市民を育てる教育内容としての体育の存在論と認識論を高め、その考えを具体的に世界中の国々を横断したグローバルな学びへと拡張し、新時代の学校における体育の新たな教育内容と教育方法を提案する。すなわち、遠隔体育のカリキュラム開発と指導方略の確立を目指し、それを実証的に研究し、成果と課題を明らかにしていく研究である。
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研究実績の概要 |
本研究全体の目的は、Virtual Schoolにおける体育カリキュラム開発とその検証にある。その実現を目指し、4つの研究の目的から構成されている。第一に、持続可能な社会を支える世界市民を育成する上で、学校教育が育むべき資質・能力を明確にすることである。第二に、体育の存在論・認識論を明確にした上で、グローバルな体育実践として各国が共通認識を持ちつつ、各文化的文脈の特徴を生かしながら体育指導を展開するための基盤となる体育のグローバル・スタンダードを策定することである。第三に、「個別最適化された学び」を保証する為の指導の一形態として遠隔体育のシステムを整備し、これを活用してグローバル・スタンダードを保証する体育カリキュラムを開発することである。そして 、第四に、このカリキュラムに基づいた遠隔体育を実証的に研究し、成果と課題を明らかにしていくことである。2022年度については、鈴木がインド、アルゼンチン、韓国、ギリシア、村瀬がベトナムの体育カリキュラム調査を実施した。また、鈴木が、2度米国に訪問し、シンガポールにも訪問してバーチャル・スクール構築に向けての情報交換を行なった。その結果、途上国でも目指している学習目標は類似している一方で、施設が十分ではなく、教育機会を平等に得られていないことが明らかになった。また、バーチャル・スクールを開発していく上で、メタバースやVRを活用していく可能性を見出すことができた。さらに、国内の学校を活用して、メタバース上で体育学習を実施する試みを行なった。その結果、インクルーシブな学びが保証されていることを明らかにすることができた。また、メタバース上でバドミントンを学ぶような取り組みでは、デジタルデバイスの特徴を活かして環境を変化させながら、教科横断的な学びが実現できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度まで停滞してしまった海外渡航を2022年度には実施することができた。しかし、大学間での対応に差があったり、国の受け入れ状況が異なるために、研究者間での進捗に大きな違いが生まれてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
海外の研究者とオンラインでの打ち合わせを行いながら情報収集を行うと共に、実現できていない地域の訪問を早い段階で行い、世界共通の体育スタンダードを開発していきたい。その上で、メタバースやオンライン会議システムを活用したバーチャルスクールを想定しながら、カリキュラム開発に取り組んでいく。
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