研究課題/領域番号 |
20KK0050
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 (2022) 横浜国立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
倉本 哲男 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 教授 (30404114)
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研究分担者 |
田村 知子 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (90435107)
磯部 征尊 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (70736769)
川上 知子 長崎国際大学, 人間社会学部, 講師 (20824501)
野中 陽一 横浜国立大学, 大学院教育学研究科, 教授 (10243362)
千々布 敏弥 国立教育政策研究所, 研究企画開発部教育研究情報推進室, 総括研究官 (10258329)
露口 健司 愛媛大学, 教育学研究科, 教授 (70312139)
高橋 美由紀 鈴鹿大学, こども教育学部, 教授 (30301617)
Ryan Anthony 南山大学, 外国語学部, 教授 (30345938)
LANDER BRUCE 松山大学, 人文学部, 教授 (30792840)
伊藤 大輔 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (40440961)
脇本 健弘 横浜国立大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (40633326)
坂井 清隆 福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (50802849)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Lesson Study / In -Service Teachers / Curriculum Management / Action Research / Knowledge Management / Intellectual Capital / WALS / Curriculum Development / Curriculum Design / 教育課程経営論 / カリキュラムマネジメント論 / カリキュラム・マネジメント論 / 国際教職研修 / 国際的教職研修 / SECIモデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、第一に、「L・SとC・M研修」の目標/内容/方法/評価論を開発し、第二に、「L・SとC・M研修」を直接指導・間接指導(オンライン)を組み合わせて実施する。その際、直接訪問指導に加えて、間接指導・オンラインによる「L・S とC・M研修」も実施するが、新型コロナの影響もあり、それらの割合は慎重に対応する。第三に、現地で本研修を受講した各教師が、どのような目標・内容、方法論でC・Mを進めたのか、例えばSECIモデル論等をふまえながら量的・質的に検証する。最終的に第四では、これらの国際的な知見を活かし、我が国の教職研修カリキュラム・指導論の総合的な改善を図ることを研究全体の目的とする。
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研究実績の概要 |
アジア圏ではHong Kong(香港教育大学), Vietnam(ハノイ国家大学), Cambodia(カンボジア教育省)等の教育機関と協働し,コロナによる遅れ修正しつつ,一定の成果を上げでいる。「カリキュラム・マネジメント(以下CM)は,一次円・二次円・三次円」で説明することができる。まず,CMの一次円とは,カリキュラム開発・授業論,および生徒指導などの児童・生徒への直接的な指導事項を意味しており,一般に教師が最も使命感を持ってその職責にあたる部分を指す。CMの二次円とは,教師の資質向上・組織改善,およびリーダーシップの発揮・組織文化の醸成など,児童・生徒の育成にとっては間接的な指導要因であるものの,学校マネジメントの視点からはきわめて重要な組織改善の事項となる。更に,CMの三次円とは,学校外の事項を対象として,教育行政の支援はもとより,学校評価を含みながら,保護者・地域との協働,および信頼関係の構築を前提とした学校サポートを意味している。」
そのCM論の延長上で,国際的視点から再考察した場合,「これから」のCM論は,指導案作成・研究授業を核とした校内研修の実施,及び,その学習指導に関するレッスン・スタディー(L・S)とセットで論じられる傾向がある 。学校改善論とは「学校力(L・Sを中心に据えたCM)」の育成に関するものであり,各教師が個人の教育効果を上げることに終始せず,学校組織の全体性を通してカリキュラムを開発し,動かしていく組織的な授業研究能力のことを意味している。これが究極的には,教師の資質向上,学習指導を充実させる鍵となる。
L・Sの国際学会は,World Association of Lesson Studiesであり,40か国以上が参加する広がりを見せている。(https://www.walsnet.org/ 代表者によるWALSネット講演)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナの影響で遅れていたが,2023年度は実際に国際学会発表,及び,招待講演等で補完できた。特に国際学会の共同シンポジウムでは,2つの科研チームにより発表することができたので,それらに関心を持ったハノイ国家大学の附属中の校長と新たな共同研究(教員研修)を構築した。
1)World Association of Lesson Studies Symposium, WALS 2022, Malaysia symposium. Development of Teacher Education in the Global Era of East Asia 2)The National Curriculum Standards in Japan International Committee of Iran Curriculum Study Association(イラン教育学会特別シンポジウム、2022年).3)Teacher Education and Training in Japan, Hanoi National University of Education, Vietnam,(ベトナムハノイ国家大学、2022年)
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果をふまえ,出版の条件が整えば,English著書出版を積極的に検討中である。それにより,国際科研のラストイヤーとしての更なる国際活動を展開したい。実は,文科省の概念とは異なり,学問的には「カリキュラム・マネジメントは,一次円・二次円・三次円」で説明することができるが,その語源は「和製英語」に過ぎないとの見解もあり,国際的に認知された概念であるとは言い難い。よってEnglish文献によるカリキュラムマネジメントの国際的発信が急務である。 章立ては以下の通り。 1.研究代表者(編者)の担当Curriculum Management and Lesson Study,-From the perspective of Intellectual Capital and Knowledge Management- 2.研究分担者の担当 ①Ryan Anthony ・Lander Bruce ②(Englishのため未定)千々布 敏弥・露口 健司・高橋 美由紀・伊藤 大輔・脇本 健弘 ・坂井 清隆 ・田村 知子 ・磯部 征尊 ・川上 知子 3.Hanoi National University of Educationにも協力依頼中である。
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