研究課題/領域番号 |
20KK0076
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
石川 尚人 富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (30202964)
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研究分担者 |
加藤 千恵 九州大学, 比較社会文化研究院, 助教 (00828478)
東野 伸一郎 九州大学, 工学研究院, 教授 (40243901)
吉村 令慧 京都大学, 防災研究所, 教授 (50346061)
望月 伸竜 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (60422549)
加々島 慎一 山形大学, 理学部, 准教授 (70361243)
宇津木 充 京都大学, 理学研究科, 准教授 (10372559)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2023年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 航空磁気探査 / 無人飛行機 / 磁気異常 / エチオピア・アファール / プレート拡大境界 / 海洋底拡大 / アファール / 磁化構造 / 比抵抗構造 / 磁気探査 |
研究開始時の研究の概要 |
エチオピア・アファール地域はプレート拡大境界にあり、大陸リフティングから海洋底拡大へと進行していて、海洋底拡大軸での地学現象を陸上で探究することできる。そこで、海洋底拡大軸で形成される磁気異常と地下の磁化構造、及びその形成過程を詳細に知るために、無人小型飛行機を活用した航空磁気探査を主体とする調査研究を、若手研究者を含めての国際共同研究として実施する。広域な航空磁気探査による磁気異常分布の詳細な把握とともに、地表溶岩流の岩石学的、古地磁気・岩石磁気学的解析を行う。それらの情報をもとに地下の磁化構造を推定し、対象地域のプレート拡大現象による形成過程の解読を目指す。
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研究実績の概要 |
研究協力者Kidane教授を4/9-14に日本に招聘し,研究集会と富山大学・京都大学防災研究所において石川・吉村との研究打合せを行った。 11月に計画した無人飛行機による航空磁気探査の準備のために石川・東野が7/29-8/4にエチオピアに渡航した。 Kidane教授,Ameha准教授とともにエチオピア政府機関・情報ネットワークセキュリティ局において無人飛行機の使用に関する折衝を行い,使用許可と調査協力を得ることができた。現地調査時の車の手配,航空燃料等必要物資の調達を行った。アジスアベバ大学Balemwal准教授を新たに研究協力者として迎え,共同研究の基盤を整えることができた。 11/14-21にアファール州・Semeraに滞在し,Tendaho Graben中央から北部域とDubbahu-Manda Hararo Rift南部域を対象にして航空磁気探査を実施した。期間中5回の飛行調査(総飛行距離970km)を行い,この地域の拡大方向に沿う10本の測線で良好な探査データを取得でき,本研究での最優先地域の探査を完遂した。調査後11/22にアジスアベバ大学地球科学科の教員・学生を対象に本研究の内容と実績を紹介するセミナーを開催し,約30人の参加者があった 研究集会(遠隔:4/12,7/21,10/27,対面:2024年3/30)を開催しながら,分担計画に従って研究を進めた。Tendaho GrabenとDubbahu-Manda Hararo Riftを対象に約50km x 50kmの区域の磁気異常分布を求めることができ,その解析から地下5kmでの磁化構造モデルとしてTendaho Graben中央域では盆地の中央に幅約10kmの正帯磁域,その両側に逆帯磁域が認められるが,その構造は北部域には連続しないことが示された。本地域のプレート拡大現象に関して新たな知見を得ることができた。
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