研究課題/領域番号 |
20KK0094
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分22:土木工学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
角 哲也 京都大学, 防災研究所, 教授 (40311732)
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研究分担者 |
カントウシュ サメ・アハメド 京都大学, 防災研究所, 准教授 (70750800)
小柴 孝太 京都大学, 防災研究所, 助教 (80883157)
佐藤 嘉展 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (90414036)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2023年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 洪水 / ワジ / フラッシュフラッド / 気候変動 / 早期警戒システム |
研究開始時の研究の概要 |
近年,中東・北アフリカ地域の乾燥・半乾燥地域のワジ(涸れ)川流域において,フラッシュフラッド(WFF:集中豪雨)が頻発し,人命喪失や経済被害が増大している.本研究では,フラッシュフラッド研究の先進地であるオマーンに出向き,カブース大学と共同で現地観測・モデル開発を行い,洪水対策技術の高度化検討を行う. 1)フラッシュフラッドの降雨流出現象の再現精度の向上,2)極端イベントの増加傾向の定量化と気候変動シナリオに基づく将来予測,3)ワジ上流域における降雨-洪水流出-土砂輸送のモニタリングによるWFF発生検知,4)モニタリングデータを用いた洪水被害軽減のためのリアルタイム早期警報システムの開発
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研究実績の概要 |
本年度は、研究代表者の角および研究担当者(Kantoush他)が、スルタン・カブース大学(共同研究代表者:Dr. Ali Al-Maktoumi)およびマスカット近郊のワジ・サマイル他の現地調査を実施し、以下の研究を進めた. 1)ワジ上流域における降雨-洪水流出-土砂輸送のモニタリングによるWFF発生検知について,画像解析によるWFF水理特性量(水位,流速)の把握手法の高精度化について現地で協議(Al Mamali, Kantoush, オマーンMRMWR, カブース大学)を実施した。 2)WFFの土砂流出特性の把握手法開発(小柴,角, オマーンMRMWR,カブース大学)について、ワジのフラッシュフラッドに伴って流出してくる土砂を把握するために、日本で開発されたプレート型インパクトセンサーの製作を行い、ワジ・サマイルの上下流2ヵ所に設置を行った。これらシステムは、プレートセンサー本体(ステンレスプレートおよびマイクロフォン)、データロガー、データ伝送装置からなっており、現地の携帯回線を通じてクラウド上にデータがアップロードされる仕組みである。 3)現地で実際に流れを発生させて土砂を衝突させた模擬流砂実験を行い、信号取得の確認と流砂量を衝突信号量の相関を求めてキャリブレーションを実施した。 4)モニタリングデータを用いた洪水被害軽減のためのリアルタイム早期警報システムの開発について,実際にフラッシュフラッドが発生した場合の、雨量,水位,流速,土砂移動データを取り込み,WFF特性量を分析し,発生検知・早期警報システムとして開発するための準備を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の関係で現地への調査渡航が遅れたが,ようやく現地渡航が実現した。遅れを取り戻すべく、京都大学のオマーン人留学生を通じて、先方カウンターパートであるカブース大学や水資源省と協議を進め、必要な現地データの取得および分析を進めた。現地での計測機器の設置作業、日本国内でのデータ解析は順調に進められている。
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今後の研究の推進方策 |
設置した計測機器を活用して、ワジのフラッシュフラッドのデータ取得を進める。現地での作業が発生すれば、京都大学のオマーン人留学生を通じて、先方カウンターパートであるカブース大学や水資源灌漑省との協議を進めて必要なサポートを受ける。 マスカット近郊のワジ・サマイル他に設置した、フラッシュフラッドの観測のためのプレート型インパクトセンサーや監視カメラ、水位計などの観測機器の計測機器により得られたデータ分析を行い、降雨と河川水位上昇の関係、降雨と土砂流出の関係などの検討を進める。 これからデータを用いて、ワジにフラッシュフラッドの早期警戒システムへの活用方法について検討を行う。
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