研究課題/領域番号 |
20KK0134
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分39:生産環境農学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
舘野 隆之輔 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授 (60390712)
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研究分担者 |
福澤 加里部 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 准教授 (10456824)
龍見 史恵 北海道大学, 農学研究院, 特別研究員(PD) (30883417)
細川 奈々枝 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (80821602)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 黄土高原 / ネットワーク解析 / 土壌微生物 / 緑化 / 根圏土壌 / 菌根菌 / 硝化 / 微生物機能群 / 混植 / 窒素無機化 / 菌根 / 乾燥傾度 / 窒素循環 |
研究開始時の研究の概要 |
半乾燥地の緑化は、植生回復を最優先で達成するために、地域ごとに様々な手法が提案されてきたが、生態系の持続可能性や生物多様性の維持などの新しい課題に対応した緑化技術は未だ開発途上である。本研究では、緑化の成否の背後にある生物学的なメカニズムを理解することで、在来樹種と微生物の生物間相互作用を活用した次世代型の緑化技術を開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本課題は、半乾燥地で多様性な種が共存する天然林では見られるが、従来の単一植栽の植栽地ではみられないような土壌微生物群や機能群を特定し、さらに植物―微生物間の相互ネットワークのコアとなる微生物群や有機化合物を特定することで、荒廃地や放棄農地、従来の植栽地から在来種を中心とした天然植生へと誘導する次世代型の緑化技術の提案を目的としている。具体的には以下の課題について取り組む予定である。(A) 誘導目標としての多様な在来種が優占する天然植生に加え、外来種を用いた単一種による植栽地や荒廃地、農地において、それぞれコアとなる土壌の微生物群を特定するとともに、共生関係を含む根圏での有効な植物―微生物間の相互作用関係の全貌を明らかにする。(B) 在来種と従来の緑化種の根圏土壌での植物―微生物相互作用系が生態系機能に与えるメカニズムを明らかにする。(C) 有効な植物―微生物相互作用系を活用した新しい緑化手法を開発する。 令和4年度は、新型コロナウイルス感染症に関して一部渡航制限が緩和されつつはあったが、引き続きロックダウンの影響もあるため、渡航を見合わせるのが良いとの海外協力者の助言もあり、現地で新しいサンプルを得ることが出来なかった。そこで、これまで我々の研究グループで解析を進めてきた現地土壌培養実験の試料や野外操作実験の試料のシーケンスデータを活用して、課題に関連した解析を進めた。その他、国内で人工滲出物に対する土壌機能の応答を明らかにする実験結果の解析を進めた。さらに渡航制限が解除された1月から2月にかけて、別経費により海外協力者を日本に招へいし、令和5年度以降の調査や研究についての打合せを進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で渡航が難しく、予定していた現地調査を行うことが出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
間もなく現地の状況も落ち着くと想定しており、海外協力者が問題ないと判断した時点で渡航し、現地で試料を採取し、令和4年度に打合せした方法で解析を進める予定である。
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