研究課題/領域番号 |
20KK0163
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 (2021-2023) 神戸大学 (2020) |
研究代表者 |
佐藤 拓哉 京都大学, 生態学研究センター, 准教授 (30456743)
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研究分担者 |
小関 右介 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (00513772)
勝村 啓史 北里大学, 医学部, 准教授 (10649544)
立木 佑弥 東京都立大学, 理学研究科, 助教 (40741799)
武島 弘彦 東海大学, 海洋学部, 特定研究員 (50573086)
秋田 鉄也 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 主任研究員 (60625507)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
2021年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ポートフォリオ / カワマス / 家系分析 / SNP / 生活史多様性 / 森林-河川 / 生活史 / ゲノム / ポートフォリオ効果 / 森林-河川生態系 / 生息地の連続性 / 景観 |
研究開始時の研究の概要 |
常に変動する自然環境において、生物集団がどのような仕組みで絶滅を免れ、安定的に維持されているのかを理解することは、生態学の主要課題の一つである。しかし、多様な環境(景観)のどのような要素が、各個体の生活史多様性を生み出し、集団レベルの安定化効果をもたらすのかは、いまだ明らかになっていない。 本研究では、原生的な自然景観が残る北アメリカの河川流域に生息するカワマス(サケ科魚類)を対象として、日本側研究者が渡航して野外調査・サンプル分析を行い、自然景観の主要な要素である「生態系の連環」と「生息地の連続性」が、個体の生活史多様性を生み出し、ポートフォリオ効果を創発するという仮説を検証する。
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研究成果の概要 |
ウェスト・ブルック川に生息するカワマスの長期個体群モニタリングをモデルシステムとして、「生態系の連環」と「生息地の連続性」という 2つの景観要素が、種内に生活史多様性をもたらし、ポートフォリオ効果を創発しているのかを検証することで、自然生態系においてポートフォリオ効果が成立する仕組みを体系的に理解するを目指した。染色体レベルのカワマスゲノムを新規に構築した。さらに、野生生物の家系分析を高い精度で実現するためのSNP抽出の解析パイプラインを確立し、膨大な個体数の家系分析を高精度で実施するためのSNPパネルを作成した。現在、大規模家系分析と生態データの統合解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、自然生態系において、生活史の多様性維持によってポートフォリオ効果が成立する仕組みを体系的に理解するという学術的意義をもつ。 この問いが解決されれば、変動環境下における集団動態の予測性を高めることができ、持続的な生物資源利用にも実質的な貢献を果たすことができる。
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