研究課題/領域番号 |
20KK0169
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
|
研究機関 | 早稲田大学 (2021-2022) 武蔵野美術大学 (2020) |
研究代表者 |
細 将貴 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 准教授 (80557695)
|
研究分担者 |
山道 真人 国立遺伝学研究所, 新分野創造センター, 准教授 (70734804)
田畑 諒一 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 学芸員 (00793308)
|
研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2025年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 生殖隔離 / 多型 / 表現型多型 / 標識再捕 / 集団構造 / 左右性 / 長期観測 / カタツムリ |
研究開始時の研究の概要 |
集団中に維持されている多型には、形態的に鏡像関係をとるものがある。ヒトの利き手をはじめ、様々な分類群から知られるこの左右二型は、未解明の謎を多く残す現象である。近年、我々は台湾のカタツムリにおいて新規の左右二型現象を発見した。本研究では、長期観測・集団遺伝構造解析・交配実験・数理モデリングといった多角的なアプローチをとることにより、この左右二型現象の維持機構と進化動態を解明する。
|
研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症の流行が継続したため、海外での現地調査が著しく制限され、研究の進展は限られている。また、研究代表者は一昨年に所属を変更したため、実験室ほかの環境整備に努める必要を生じた。以上のような困難な状況のなかで、当該年度は研究計画の遂行を概ね中断し、現地調査ができる状況になった際に円滑に研究計画を遂行できるよう、各種実験を実施できる環境を研究室に整備することに注力した。分子実験については、機器の不足をすべて解消し、問題なく実施できる状況に整えている。飼育・行動実験については、研究計画にあるものとは異なる種のカタツムリを用いた飼育実験を実施し、問題な く飼育できることを確認した。ドライ解析については、研究室のネットワーク整備を実施し、問題なく解析用サーバーが稼働することを確認している。この解析用サーバーを使用し、集団構造の解析を一部について実施することにより、これまでの予備的な解析結果を補強する結果を得ることができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行が継続したため、昨年度まで海外渡航が著しく制限されて、新規の調査が実施できない状況が続いていた。そのため、これまでのところは、新しい試料を必要としない研究課題である形態解析とSNP解析を進めた程度に進捗が限られている。
|
今後の研究の推進方策 |
台湾の入国規制が緩和されたため、近日中の現地調査を計画している。また、行動実験・繁殖実験に必要となる生きた個体の輸出を現地の共同研究者に依頼し、研究計画を部分的に実行に移していく。
|