研究課題/領域番号 |
20KK0182
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
米田 美佐子 東京大学, 生産技術研究所, 特任教授 (40361620)
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研究分担者 |
藤幸 知子 東京大学, 生産技術研究所, 特任准教授 (50610630)
竹内 円雅 東京大学, 生産技術研究所, 特任研究員 (80887711)
沈 秀珍 東京大学, 生産技術研究所, 特任研究員 (70905942)
佐々木 由比 東京大学, 生産技術研究所, 特任助教 (00913922)
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研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2024年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ニパウイルス / 迅速診断法 / 疫学調査 / 野外迅速診断法 |
研究開始時の研究の概要 |
ニパウイルスは1998年にマレーシアに初めて出現した新興感染症ウイルスである。2001年 以降バングラデシュを中心にほぼ毎年発生しており、その致死率は70~90%と非常に高いた め対策は急務である。申請者はこれまでに、フランス、アメリカ、バングラデシュ等の共同 研究者と共にニパウイルスの病原性発現機序に関する研究やワクチン開発を行ってきた。本 研究計画では、ニパウイルスの流行地であるバングラデシュにおいて、我々が開発した迅速 診断法を用いて流行ウイルス株の検出を試みる。また、検出されたウイルスの遺伝子解析に より、流行株の特性、病原性に関与する遺伝子配列の探索を試みる。
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研究実績の概要 |
ニパウイルスは1998年にマレーシアに初めて出現した進行ウイルス感染症であり、致死率は40~90%と極めて高い。現在でもバングラデシュおよびインドを中心に毎年発生しており、またその自然宿主であるオオコウモリ は日本も含め世界に広く分布していることから、対策は急務である。流行地における抗体調査は数多く行われているものの、感染症制圧に必要なウイルス検出はほぼ行えていないのが現状である。本研究では、ニパウイルスの迅速診断法を確立し、現在の流行地域であるバングラデシュにおける流行株の検出およびウイルス遺伝子解析を行い、ウイルスの特性および病原性に関与する遺伝子配列の同定を目的とする。 本年度までに、RT-Smart Amplification Process (RT-SmartAmp)法の有用性の検討を行う予定であったが、新型コロナウイルスの世界的流行が収束し、改めて海外機関とのやり取りを再開したが、現地調査を行うには至っていない。そこで、反応系の改良による検出限界値を下げることと、新たな系の開発を目指した計画を開始した。これまで、改変型PCRによるウイルス遺伝子の検出系を開発していたが、これには必要試薬等を検査実施地域まで低温で運搬する必要がある。そこで常温で保管できる紙を原料としたウイルス抗原検出キットの開発を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の研究計画では、ニパウイルスの流行地域においてその患者や回復者のサンプルを用いた調査研究を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染流行の影響により当初の共同研究計画が大幅に遅れている。現地での調査の準備がまだ整っていない。
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今後の研究の推進方策 |
現地調査を開始できるよう、共同研究者との相談を続ける。また、新たに開始した常温輸送できる試験系の開発を続ける。
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