研究課題/領域番号 |
20KK0232
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分60:情報科学、情報工学およびその関連分野
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
増澤 利光 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (50199692)
|
研究分担者 |
片山 喜章 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10263435)
金 鎔煥 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50756773)
中村 純哉 豊橋技術科学大学, 情報メディア基盤センター, 准教授 (60739746)
首藤 裕一 法政大学, 情報科学部, 准教授 (50643665)
柴田 将拡 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (10806095)
|
研究期間 (年度) |
2020-10-27 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2024年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 分散システム / 分散アルゴリズム / 動的ネットワーク / 移動エージェント / 移動ロボット |
研究開始時の研究の概要 |
予測困難で多様なダイナミクスにかかわらず安定動作する持続可能な高信頼分散システムを実現するために,大規模動的ネットワークにおける自律移動エンティティを活用した高信頼分散アルゴリズムの設計法の確立を目指す.具体的には,以下の研究テーマに取り組む. (テーマ1)予測困難で多様なダイナミクスに対する自律移動エンティティ群の適応性を実現するための,新たな分散アルゴリズム技法の開発 (テーマ2)さまざまな自律移動エンティティ群の異なる計算モデル間の知見の相互活用を可能とする技法の開発 (テーマ3)大規模動的ネットワークにおける自律移動エンティティを活用した持続可能な高信頼分散システムの基盤技術の確立
|
研究実績の概要 |
予測困難で多様なダイナミクスにかかわらず安定動作する持続可能な高信頼分散システムを実現するために,大規模動的ネットワークにおける自律移動エンティティを活用した高信頼分散アルゴリズムの設計法の確立を目指す.今年度は,当初計画通り,前年度に引き続き,以下の研究テーマに取り組み,いくつかの研究成果を得た. (テーマ1)予測困難で多様なダイナミクスに対する自律移動エンティティ群の適応性を実現するための,新たな分散アルゴリズム技法の開発:・自律移動エー ジェントに関しては,部分集合(エージェントを定められた k 体以上ずつになるように集合させる)等のタスクについて,動的ネットワークでの分散アルゴリズムを開発した.また,エネルギー制約の下,停止故障耐性のあるアルゴリズムを開発した.・自律移動ロボットに関しては,視野欠損というダイナミクスの下で動作する分散アルゴリズムを開発した.・受動的移動を行う多数の移動エンティティで構成される個体群については,環境の変化に自律的に対応できる自己安定アルゴリズムに関して,時間と状態数に優れたアルゴリズムを開発した. (テーマ2)さまざまな自律移動エンティティ群の異なる計算モデル間の知見の相互活用を可能とする技法の開発:自律移動ロボットには,メモリの有無,ライトを用いた通信機能の有無,同期/非同期などの違いによる様々な計算モデルが存在するるが,これらのモデルの違いが計算能力に与える影響を解明した. (テーマ3)テーマ1,2の成果を大規模動的ネットワークにおける自律移動エンティティを活用した高信頼分散アルゴリズムの基盤技術として確立:自律移動エンティティの異なる計算モデル間の計算能力の差を解明するとともに,アルゴリズムの基本技法を整備することで,大規模動的ネットワークにおける自律移動エンティティを活用した高信頼分散アルゴリズムの基盤技術の構築を進めた.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウイルスの影響も緩和され,ようやく,共同研究推進のための一部の日本の研究者の渡仏,および,フランス研究者2名の訪日を実現できた.特に,フランス研究者2名の訪日時には,本研究にかかわる研究者全員が一堂に会し,中間報告ワークショップを開催した.国際共同研究および国内共同研究として以下の研究テーマに取り組み,「研究実績の概要」に述べたように,一定の成果を上げることができた. (テーマ1)予測困難で多様なダイナミクスに対する自律移動エンティティ群の適応性を実現するための,新たな分散アルゴリズム技法の開発 (テーマ2)さまざまな自律移動エンティティ群の異なる計算モデル間の知見の相互活用を可能とする技法の開発 (テーマ3)テーマ1,2の成果を大規模動的ネットワークにおける自律移動エンティティを活用した高信頼分散アルゴリズムの基盤技術として確立 以上のことから,おおむね順調に進展していると考えている.
|
今後の研究の推進方策 |
予測困難で多様なダイナミクスにかかわらず安定動作する持続可能な高信頼分散システムを実現するために,大規模動的ネットワークにおける自律移動エンティティを活用した高信頼分散アルゴリズムの設計法の確立を目指す.具体的には,当初の計画通り,以下の研究テーマに取り組む. (テーマ1)予測困難で多様なダイナミクスに対する自律移動エンティティ群の適応性を実現するための,新たな分散アルゴリズム技法の開発 (テーマ2)さまざまな自律移動エンティティ群の異なる計算モデル間の知見の相互活用を可能とする技法の開発 (テーマ3)テーマ1,2の成果を大規模動的ネットワークにおける自律移動エンティティを活用した高信頼分散アルゴリズムの基盤技術として確立 2024年度は,国内研究者がフランス・ソルボンヌ大学を訪問・滞在し共同研究を進める.
|