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ポスト・コロナ時代におけるタイの南海産品をめぐる管理・生産・販売実態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20KK0267
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))

配分区分基金
審査区分 小区分80010:地域研究関連
研究機関国士舘大学

研究代表者

鈴木 佑記  国士舘大学, 政経学部, 准教授 (60732782)

研究期間 (年度) 2021 – 2024
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
キーワード新型コロナウィルス感染症(Covid-19) / ポスト・コロナ / 南海産品 / 漁民 / モーケン / 新型コロナ / Covid-19 / タイ
研究開始時の研究の概要

本研究は、新型コロナウィルス感染症(Covid-19)の感染拡大後の時代(ポスト・コロナ時代)における、タイの南海産品の管理・生産・販売の実態について、現地研究者との共同調査により明らかにすることを目的とする。とりわけ、タイに暮らすモーケン人(少数民族の漁民)が国家による管理のもと、どのように南海産品を生産(採捕・加工・保存)し、販売しているのかについて調査する。

研究実績の概要

本研究は、新型コロナウィルス感染症(Covid-19)の感染拡大後の時代(ポスト・コロナ時代)における、タイの南海産品の管理・生産・販売の実態について、現地研究者との共同調査により明らかにすることを目的とする。南海産品とは、中国と世界の華人市場を流通の最終目的地とする海産物を指す。近年、海産物の消費量は世界規模で増大しており、とりわけ2000年代以降、南海産品の需要が急激に高まっている。そのため海洋資源をどのように管理すべきか、南海産品で生計をたてる漁民の生活実態に即した施策が求められている。またポスト・コロナ時代のタイでは、漁民に配慮した新たな管理体制が模索されつつある。本国際共同研究では、申請者の基課題を足掛かりとし、タイに暮らすモーケン人(少数民族であり漁民でもある)が国家による管理のもと、どのように南海産品を生産(採捕・加工・保存)し、販売しているのかを明らかにする。本年度前半は、昨年度後半より続くタイにおける現地調査を実施した。共同研究者であるチュラーロンコーン大学社会調査研究所所長のナルモン・アルノータイ先生、またラノーン・コミュニティ・カレッジのパリワット・チャンキット先生と共同による現地調査を行った。また、チュラーロンコーン大学のシンポジウムにおいてタイ語による研究成果の一部を発表した。日本に帰国した後の後半は、2023年11月に先に挙げた二人のタイ人共同研究者を日本に招聘し、研究成果を報告する公開セミナーを開催した。また、調査で得られたデータを用いて2024年1月と2月に研究発表を行い、論考を執筆した。1本はパリワット先生との共著論文として2024年3月に刊行された。3本は2024年度中に研究書籍(分担執筆)として出版される予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初の予定通り2022年度から開始したタイ滞在を2023年度に終えた。滞在期間中、共同研究者のナルモン先生とパリワット先生の二人と対面を含めて頻繁に連絡を取り合い、共同調査を繰り返し実施した。日本帰国後は11月にナルモン先生とパリワット先生を日本に招聘し、研究成果報告を目的とするセミナーを開催した。当初の計画では個々人による論考出版を考えていたが、共同調査が想定以上に首尾よく進展したため、共著論文を執筆して刊行された。また予想以上にデータを収集できており、それに基づいて執筆した論考が複数あり、また口頭発表の予定も多くあるため「当初の計画以上に進展している」とした。

今後の研究の推進方策

最終年度となる2024年度は、本研究課題で収集できたデータの整理をすすめるとともに、研究成果のアウトプットを中心に行う。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 越境する海民:タイ・ミャンマー国境周辺に生きるモーケンを事例として2024

    • 著者名/発表者名
      パリワット・チャンキット,鈴木佑記
    • 雑誌名

      政治研究

      巻: 15 ページ: 55-79

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 奪われた権利、取り戻す生活ーコロナ禍で海に回帰するタイのモーケン人2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木佑記
    • 雑誌名

      ハリーナ

      巻: 48 ページ: 7-8

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 海の遊動民は陸地に定住したのか?:アンダマン海に生きるモーケン人の移動形態の変遷2024

    • 著者名/発表者名
      鈴木佑記
    • 学会等名
      2023年度海域アジア・オセアニア研究(MAPS)国際シンポジウム・全体会議 「移住とアイデンティティ」
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 漁業から観光業へ?:海民モーケンの生業からみる民族関係の変遷2024

    • 著者名/発表者名
      鈴木佑記
    • 学会等名
      東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同利用・共同研究「空間統治と民族関係の人類学:東南アジアを中心として」
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] (タイ語報告)モーケン人の海の暮らしとナマコ採捕の変化2023

    • 著者名/発表者名
      Suzuki Yuki
    • 学会等名
      チュラーロンコーン大学社会調査研究所設立49周年記念シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] メディアとしての境界人:コロナ禍を生きぬくタイの海民モーケン2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木佑記
    • 学会等名
      北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院プロジェクト「危機のメディア」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 移動・遊動2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木佑記
    • 学会等名
      科研費基盤(S)社会性の起原と進化:人類学と霊長類学の協働に基づく人類進化理論の新開拓 第7回若手研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 海民モーケンの遊動性:経済的側面の変化に着目して2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木佑記
    • 学会等名
      科研費基盤(S)社会性の起原と進化:人類学と霊長類学の協働に基づく人類進化理論の新開拓 第7回若手研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] モーケンーアンダマン海に生きる民2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木佑記
    • 学会等名
      梨の木ピースアカデミー[コース11第6回] 「村井吉敬の小さな民からの発想 Part4」
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-03-19   更新日: 2024-12-25  

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