学校の学習形態が多様化している今日において,他のグループの会話音や隣の教室からの活動音等が雑音となって,児童生徒のコミュニケーション活動に影響を及ぼす可能性が指摘されている。雑音下での聴取成績の低下が見られずとも,正確に聞き取るために多くの労力を要する児童生徒の存在も指摘され,これらの負担はListening Effortと呼ばれている。本研究は児童生徒のListening Effortを評価する手法を開発し,Listening Effortを軽減するための手法についても検討を行うことで,児童生徒の活発なコミュニケーション活動を支えるための包括的な支援のあり方について提言することを目的とする。
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