研究課題/領域番号 |
20KK0296
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
カン ビョンウ 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 准教授 (70735365)
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研究期間 (年度) |
2021 – 2023
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
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キーワード | 知識創造 / 創造性 / アイデア創造メカニズム / 類似発明 / 技術経営 |
研究開始時の研究の概要 |
オープンイノベーションは技術市場の確立を前提条件にしている。しかし、技術市場のメカニズムはまだ十分に解明されていない。既存の研究では理論的には多くの進展を遂げたが、実証的には構造上の限界があった。本研究では、確立された技術市場の一つである特許市場に注目し、特許ライセンス戦略の実証研究に取り組み技術市場のメカニズムを解明する。特に、企業のマーケットポジショニング、ビジネスモデル、歴史的背景などを考慮し、特許ライセンス戦略の分析と解析に加える。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、科研費・若手研究を発展させる研究課題である。 本研究課題が始まってからこれまで、ライセンスされる特許群の類似性比較を行った。外国機関に滞在する間、特許テキストの類似度を測るAIアルゴリズムの存在を知った。そのアルゴリズムを用いて、ライセンスされる特許群の類似性を計り、ライセンスされる特許群の類似性が高いことが分かった。 また、海外共同研究者は2022年5月と6月にサバティカルで研究代表者の機関を訪問した。海外共同研究者が日本に滞在する間、この現象についてより深い分析を続けながら、既存の研究をレビューし、この現象を理論的に解明しようと試みた。その結果、個人レベルの知識創造メカニズム(Amabileモデル)と組織レベルでの知識創造メカニズム(Nonakaモデル)を統合した統一理論モデルを導き出せるヒントを得ることができた。 海外共同研究者が日本に滞在する間、途中経過を一旦まとめ、ディスカッションペーパー1本を出版した。その途中成果を国際学会、海外の研究機関が主催したワークショップやセミナーの場で発表した。現在のところ、研究者コミュニティからいい反応を得ている。学会の場では多くの質問やフィードバックを得た。それ以降、ディスカッションペーパーを読んだ(研究代表者とこれまで交流がない)研究者から時折質問やコメントのメールが届いたり、今の研究の発展上の新しい研究プロジェクトを提案されることもある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在行っている研究内容は当初提案した内容とは少し違うものの、概ね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
【研究実績の概要】に書いたように、研究者コミュニティーからいいフィードバックを得ている。今後はこれまでに得た質問やコメントを基に分析を深め、理論の完成度をより高いものにしようと思う。今回の国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))の終了後も、同テーマをさらに発展させたいと思う。 また、海外共同研究者は2023年に再度研究代表者の機関を訪れる予定がある。海外共同研究者の滞在中に、本研究課題を一段と発展させたい。
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