• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

極めて健全な沿岸環境が保全された海域で生痕相を研究する

研究課題

研究課題/領域番号 20KK0314
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))

配分区分基金
研究分野 層位・古生物学
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

清家 弘治  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (20645163)

研究期間 (年度) 2021 – 2024
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
キーワード生痕 / 砂浜 / 堆積学 / 生痕化石 / 古生物 / ベントス / 巣穴 / 沿岸 / 海洋 / 環境 / オーストラリア / 浅海 / 底生生物 / 堆積物
研究開始時の研究の概要

日本の沿岸域では都市開発の影響を強く受け,健全な自然環境が残る場所は少ない.そのため,国内では研究対象となりうる海域は限られており,多様な環境を有する沿岸域全体での生痕相の理解は難しい状況にあった.本研究では,「手つかずの沿岸環境」が多く保存されているオーストラリア南東部に申請者が長期間滞在し,継続的なフィールド調査を行う.それにより,沿岸域における生痕相と堆積環境の関係性のさらなる理解を目指す.オーストラリアは海岸地形学分野で世界をリードする国である.本申請課題では,オーストラリアの新進気鋭の若手研究者と共同研究を展開し,今後数十年にわたって持続する国際共同研究ネットワークを構築する.

研究実績の概要

本研究の目的は,健全な沿岸自然環境が残されているオーストラリアの砂浜海岸において,堆積学的・生痕学的な研究を行い,当該分野に関する新たな知見を得るとともに日本を含めた北半球地域との違いも考察し,より広い視点で砂浜海岸の生痕学を理解することである.
今年度は,オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の砂浜海岸において現地調査を行った.その結果,日本と共通する生痕,そして日本には存在しない生痕が出現することがわかった.前者に関してはスナガニ属甲殻類の巣穴(現世Psilonichnus生痕)が,後者に関してはゴカイ類の生痕が相当する.なお,野外調査には受け入れ研究者であるオーリバー博士が同行し,彼が取得している高精度な地理学データも本研究に活用した.
また,砂浜の潮間帯および陸上環境のみででなく,水中環境,つまり外浜環境の堆積学的・生痕学的な研究についても実施した.本調査に関しては,ニューサウスウェールズ州のDepartment of Primary Industry課との共同研究として実施した.その結果,沿岸方向および水深方向での堆積構造および出現する生痕種の違いを把握することができた.
次年度は,えられた研究結果を論文業績として出版することを目指すとともに,水中環境で堆積物コアを取得し,調査地域の外浜環境の堆積学的・生痕学をより詳細に理解することを目標とする.そのために現地での潜水調査環境を構築し,安全に水中での現地潜水調査を実施することを目指す.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通りの野外調査を実施できているため.

今後の研究の推進方策

2024年度もオーストラリアに滞在を続け,野外調査を継続するとともに,これまでにえられた研究成果についての論文業績出版を目指していく.

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 備考 (2件)

  • [備考] 清家弘治のホームページ

    • URL

      https://sites.google.com/site/kojiseikejp/

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 清家弘治個人ウェブサイト

    • URL

      https://sites.google.com/site/kojiseikejp/

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-03-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi