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TOLL様受容体の認識機構と包括的活性制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21022017
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

三宅 健介  東京大学, 医科学研究所, 教授 (60229812)

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2009年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
キーワード自然免疫 / Toll様受容体 / マウス
研究概要

病原体センサーであるToll-like receptor (TLR)は非自己である病原体を直接認識することで、病原体に対する防御反応を誘導する。TLR7/TLR9はそれぞれ病原体由来のRNA/DNAに応答する。近年、TLR7/9がDNAやRNAに対する自己抗体産生に貢献し、自己免疫疾患に関与していることがモデルマウスにおいて示されている。TLR7/9の特異性は、必ずしも病原体に特異的ではなく、自己の核酸に対しても応答することが分かっている。したがって、TLR7/9の応答性は、感染防御には十分であるけれども、自己免疫疾患を誘導しない程度に制御される必要がある。しかしながら、その制御機構については、まだ不明な点が多い。
我々は、TLR7/9の応答性を制御する分子の検索をこれまで進めてきた。その結果、Unc93B1という分子がTLR7、TLR9の応答性を相反的に制御しているという結果を得た。Unc93B1はTLR7、TLR9に会合し、TLR7/9を小胞体から、エンドリソソームに輸送する分子である。TLR7/9は小胞体に普段は局在しているが、リガンドである核酸はエンドリソソームに輸送される。したがって、Unc93B1によって輸送されなければ、TLR7/9はリガンドに応答できない。今回、我々の結果から、Unc93B1との会合は、TLR7、TLR9との間において競合しており、しかもUnc93B1はTLR9を優先的に輸送していることが明らかとなった。この制御機構が破綻すると、感染免疫にどのような影響があるのか、今後調べてゆく必要がある。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Unc93B1 biases Toll-like receptor responses to nucleic acid in dendritic cells towards DNA-but against RNA-sensing2009

    • 著者名/発表者名
      Fukui R, Saitoh S-I, Matsumoto F, Kozuka-Hara H, Oyama M, Tabeta K, Beutler B, *^Miyake K.
    • 雑誌名

      J.Exp.Med. 206

      ページ: 1339-1350

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2018-03-28  

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