研究課題/領域番号 |
21025002
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
倉田 祥一朗 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90221944)
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研究期間 (年度) |
2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 細胞内寄生細菌 / オートファジー / 自然免疫 / 恒常性維持 / 病原体センサー |
研究概要 |
オートファジーは、飢餓時などの際に、恒常性維持のために誘導される細胞内分解系であるが、近年、自己由来成分凝集体や、細胞内寄生細菌などの排除に重要な役割を担うことが明らかにされ、注目されている。ペプチドグリカン認識蛋白質(PGRP)-LEは、研究代表者が同定したショウジョウバエの自然免疫系で機能する病原体センサーであり、これまでにオートファジーを誘導することが示されている唯一の病原体センサーである。本研究では、細胞内分解系であるオートファジーが、病原体センサーにより、特異的に誘導される分子機構を明らかにするために、PGRP-LEに結合し、オートファジー誘導に関わるアダプター因子を同定することを試みた。これまでに、PGRP-LEの発現していないショウジョウバエマクロファージ様細胞S2細胞に、PGRP-LEを発現させると、PGRP-LE依存にオートファジーが誘導され、細胞内寄生細菌であるリステリア菌が排除されることが示されている。そこで、PGRP-LEに結合し、オートファジーを誘導する際に機能するアダプター分子を同定するために、タグ付きのPGRP-LEをS2細胞で発現し、PGRP-LEに結合する因子を、タグに対する抗体、あるいはPGRP-LEに対するモノクローナル抗体で共免疫沈降を行った。現在、オートファジーを誘導するために必要なドメインを持たないPGRP-LE変異体を同様に発現させ、共免疫沈降のコントロールとして用いることで、PGRP-LEによるオートファジー誘導に関わる特異的なアダプター分子を同定している。
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