研究課題/領域番号 |
21200011
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研究種目 |
新学術領域研究(研究課題提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
自然人類学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
桃井 隆 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (40143507)
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研究分担者 |
桃井 真里子 (桃井 真理子) 自治医科大学, 医学部, 教授 (90166348)
神保 恵理子 (藤田 恵理子) 自治医科大学, 医学部, 講師 (20291651)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
29,250千円 (直接経費: 22,500千円、間接経費: 6,750千円)
2011年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2010年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2009年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 進化 / 言語 / 言語障害 / Broca / FOXP2 |
研究概要 |
FOXP2のR553Hの変異は言語障害の原因であり、進化過程でのヒトFOXP2の2アミノ酸の置換は言語獲得と密接に関連している。Foxp2(R552H)-KIマウスの解析により、ヒト調音(articulation)機能とマウス超音波音声(USV)機能との間にFoxp2を共通基盤が存在することが明らかとなった (PNAS 2008)。本研究はUSV障害のFoxp2(R552H)マウス小脳にヒトFOXP2を発現させたTgマウスを解析し、USVと言語に関与する分子機構の解明を試みた。 まず、言語障害をともなうヒト自閉性疾患のシナプス不全に着目し、小脳が関与する言語障害と関連シナプスとの関係を明らかにした(PLOS One 2012)。また、小脳でFoxp2が発現制御する遺伝子として、自閉性障害の原因遺伝子でもあるCNTNAP2の関与を報告した(Neurosci. Lett. 2012)。小脳発達過程で、USV獲得時期、新たに発現するFoxp2のアイソフォームがプルキンエ細胞の樹状突起形成と関連していることJ. Neurochem. 2012)、Foxp2と結合する蛋白としてPOT1の存在を明らかにした(FEBS Letter 2012)。さらに、プルキンエ細胞に特異的なPcp2/L7プロモーターを用いて、MycTagを付加したヒトFOXP2をFoxp2(R552H)-KIホモマウスを小脳に発現させたTgマウスを解析し、障害の回復を観察した。
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