研究課題
新学術領域研究(研究課題提案型)
これまで報告されてきた TRPV4 の機能(皮膚における外界の温度受容体としての機能)とは全く異なり、海馬 TRPV4 は脳内温度エネルギーを電気信号に変換することで神経活動調節因子として機能している可能性が高いと考えられた。この可能性を検証するために、野生型(WT)と TRPV4 欠損マウス(TRPV4KO)の海馬よりスライス標本を調整し、静止膜電位および興奮性を調べた。その結果、TRPV4KO は脳内温度エネルギーを電気信号に変換する分子機構の欠如により、WT と比較し、神経興奮性が低下していることが示された。WT とTRPV4KO の海馬に脳波電極を挿入し、個体での異常を調べたところ、スライスパッチクランプのデータと一致して、TRPV4KO は神経興奮性が低下していることが示された。さらに行動テストを行ったところ、TRPV4 が行動異常を示すことも明らかとなった。これらの結果より、脳内温度により TRPV4 は恒常的に活性化されており、神経細胞が興奮しやすい土台環境を産み出していることが示唆された。
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http://www.nips.ac.jp/cs/sibaHP/shibasaki.html