研究課題/領域番号 |
21200079
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研究種目 |
新学術領域研究(研究課題提案型)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
感染症内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松本 美佐子 北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (30332456)
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連携研究者 |
瀬谷 司 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10301805)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
30,940千円 (直接経費: 23,800千円、間接経費: 7,140千円)
2011年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2010年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
2009年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
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キーワード | 自然免疫 / Toll-like receptor / ウイルス感染 / 樹状細胞 / タイプIインターフェロン / 炎症性サイトカイン / エンドサイトーシス / プロテオーム / 炎症応答 / インターフェロン / 二次構造予測 / 細胞外核酸 / クラスリン / エンドソーム / アダプター分子 |
研究概要 |
エンドソームに局在するToll-like receptor 3 (TLR3)はウイルス由来の二重鎖RNA(dsRNA)を認識し、タイプIインターフェロンや炎症性サイトカイン産生の誘導、樹状細胞の成熟化を介して抗ウイルス応答を誘起する。一方、TLR3はネクローシス細胞由来のRNAを認識し炎症性サイトカイン産生を誘導するとの報告もあり、TLR3によって認識されるRNA構造は明らかでない。本研究ではTLR3による細胞外ウイルスRNA認識機構を解析し、以下のことを明らかにした。1. TLR3は、dsRNA以外に、ウイルス由来の特定の二次構造を有するssRNAを認識しシグナルを伝達する。2. dsRNAや特定の構造をもつssRNAの細胞内取り込みとエンドソームTLR3への配送に、細胞質タンパクRaftlinが不可欠である。3. RaftlinはdsRNA刺激で細胞表面に移行し、クラスリンーAP-2複合体と協調してdsRNAの取り込みに働く。これらの結果は、TLR3活性化は取り込みレセプターによる細胞表面での認識とTLR3によるエンドソームでの認識というふたつの側面で制御されることを示唆しており、アジュバントとしてTLR3リガンドを考案する際の有用な知見になる。
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