配分額 *注記 |
21,970千円 (直接経費: 16,900千円、間接経費: 5,070千円)
2011年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2010年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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研究概要 |
本研究では,シード分散重合法を用いて光散乱性やレオロジー特性などの点において,真球状粒子とは異なる形状由来の物性を発現することが期待されるゴルフボール状異形粒子,中空粒子の合成に成功した。また,制御/リビングラジカル重合(CLRP)の一つである原子移動ラジカル重合を用いたシード重合法を駆使することにより左右の半球部で性格の異なるヤヌス粒子,刺激応答性マッシュルーム状異形粒子の合成を報告した。この粒子はポリスチレン/ポリメタクリル酸メチル(PMMA)複合粒子において,相分離した PMMA 相外部表面からのみポリメタクリル酸ジメチルアミノエチルを生長させることで得ることができた。また,その相分離体積を変化させることにより粒子形状の制御も可能であった。さらに,この過程において,特定の溶媒によりヤヌス状粒子が半球に分割されるという非常に興味深い現象を見出し,新たな異形高分子微粒子創製法の提起と生成機構を明らかにした。
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