研究課題
基盤研究(A)
本研究では、生物が生来有している遺伝情報の再編成現象(例えば、相同組換え)について、分裂酵母をモデル実験系として、その分子機構の解明を試みた。特に、いくつかのタンパク質の機能について重点的に解析したが、なかでも、減数分裂期組換えの鍵酵素Dmc1リコンビナーゼの解析において大きな成果をあげた。すなわち、Dmc1依存的Holliday構造形成における試験管内反応に初めて成功し、その方向性が5'-3'であることを示した。これは、バクテリアRecAと同じ方向、Rad51とは逆の方向であり、減数分裂期に交叉型組換えが高頻度でおこるメカニズムを議論する上で、極めて重要な知見となるものである。
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