研究課題
基盤研究(A)
プリン作動性化学伝達とはATPを伝達物質として用いる細胞間情報伝達系である。中枢だけではなく全身に分布しており、痛みや味覚触覚などの感覚受容や、神経再生・血液凝固や糖代謝、血圧、炎症など多彩な生理機能を制御している。小胞型ヌクレオチドトランスポーター(Vesicular nucleotide transporter, VNUT)はプリン作動性化学伝達の出力系を構成する基盤膜分子である。VNUTは、ATPを分泌するといわれている細胞にもれなく発現しており、その発現を抑制すると、その程度に応じてATP分泌が抑制された。この結果は、VNUT機能を制御することで、プリン作動性化学伝達の出力を制御することができることを示唆している。本研究により、VNUTの構造と機能を追求し、その特性を明らかにした。特筆すべきはVNUTを制御するための二つのツールを開発したことである。すなわち、(1) in vivoでも有効なVNUT活性制御剤を開発した。(2) VNUTのノックアウトマウスを作製した。このマウスではVNUTにより駆動されるプリン作動性化学伝達が消失ないし大幅に低下している。すなわち、VNUTを自在に制御することでプリン作動性化学伝達の全体像を解明する事ができる。
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