研究課題/領域番号 |
21300009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ソフトウエア
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
荒木 啓二郎 九州大学, システム情報科学研究院, 教授 (40117057)
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研究分担者 |
日下部 茂 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 准教授 (70234416)
持尾 弘司 筑紫女学園大学, 文学部, 准教授 (60331013)
大森 洋一 九州大学, 大学院システム情報科学研究院, 助教 (20309727)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
2011年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2010年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2009年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | ソフトウェア工学 / フォーメルメソッド適用 / ソフトウェア開発プロセス / 形式仕様記述 / 産学連携 / 開発文書品質向上 / フォーマルメソッド適用 / 形式的システム記述 / 非形式的システム記述 / 形式手法導入ガイド / 形式手法適用支援ツール / 文書品質向上支援 / 形式手法人材育成 / 形式手法導入方法 / 文書品質改善支援 / ソフトウェア開発法プロセス / 導入方法 |
研究概要 |
本研究では、ソフトウェアの開発現場、特に、日本の企業において、フォーマルメソッドの導入と有効な適用を支援することを目指して、以下のような実用的な研究成果をあげた。 フォーマルメソッドを実際のソフトウェア開発に適用する際には、フォーマルメソッドの特質を理解し、自らの開発対象ならびに開発プロセスを十分認識した上で、フォーマルメソッド適用の目的を明確にして、自らの開発プロセスの中にうまく取り入れる必要がある。本研究では、産学連携のもとに実際のソフトウェア開発へフォーマルメソッドを適用した経験および知見をまとめ、ソフトウェア開発にフォーマルメソッドを適用する際の具体的な指針を提示した。また、産学連携に基づいて、学生チームによるPBL(ProjectBasedLearning)においてフォーマルメソッドに基づくソフトウェア開発の実践を通して、フォーマルメソッドの関する知識と適用経験を企業に移転する事例研究を行うことによって、フォーマルメソッド導入の一つの有効な仕組みを提示した。 ソフトウェア開発プロセスにフォーマルメソッドを有効に向き入れるために、PSP(PersonalSoftwareProcess)およびTSP(TeamSoftwareProcess)に準拠した開発プロセスにおいてフォーマルメソッドを適用したものを開発プロセス参照モデルとして提示した。また、VDMによる開発対象の厳密な記述に関して、記述し分析する立場と、それらの記述に基づいてソフトウェアの設計ならびに実現を行う立場との両方に配慮した記述の枠組みを提示した。 フォーマルメソッド適用を支援するツールの一つとして、ソフトウェア開発の当初に提示される自然言語による記述を基にして、徐々に形式的なシステム記述を構築する課程を支援するツールを試作した。
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