配分額 *注記 |
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2011年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2009年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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研究概要 |
本研究は生後発生中に明瞭な層構造を形成するマウス小脳皮質をモデルとして、哺乳動物脳の皮質形成のダイナミクスとメカニズムを明らかにすることを目的とする。本年度はニューロン核移動の分子ダイナミクス解析に重点を置き、研究を進めた。昨年度の研究で顆粒細胞移動に影響を与える分子をDiced RNAi法によりSun1,2を同定した。本年度はSun1,2の機能解析を行った。両分子を同時にノックダウンすると核形態に異常を来たし、核移動が有意に阻害されることが明らかになった。現在Sun1,2の機能阻害により核膜構造と核周辺の骨格分子にどのような影響が見られるかを超解像顕微鏡により解析している。また中心体の移動ダイナミクスを明らかにする目的で、光変換型蛍光タンパク質mEos2またはPA-GFPと中心体分子centrin2のキメラ分子を発現させ、中心小体のひとつを照射して吸収光波長を変化させ、ふたつの中心小体の挙動を詳細に比較解析した。その結果、移動ニューロンでは中心小体の母娘間に殆ど優位性の差がないことを示唆する結果を得た。さらに核移動における中心体の機能を直接明らかにするため、移動中の顆粒細胞の中心体をCentrin2-GFPで標識し、二光子レーザー顕微鏡で中心体を破壊した影響を観察する実験系を立ち上げた。中心体を破壊し、細胞に致死的侵襲を与えないレーザー照射条件の設定を行った。今後中心体破壊が核移動および微小管形成にどの様な影響を及ぼすか解析する準備が調った。
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