配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2011年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2010年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2009年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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研究概要 |
水素貯蔵合金(HSA)を水素発生源としたピンポイント癌治療技術の実用化を図るために,水素の放出挙動や生体細胞への効果に及ぼすHSAの組成や形状(円筒,角筒,針状,粉末状等)の影響を調べ,次の結果が得られた. 1) Pd-Ni系HSAにおいて, Niの添加量を調整することで水素ラジカル,水素ガス,水素イオンの放出挙動をコントロールすることが可能である. 2)癌細胞と一部の正常細胞において死滅効果が認められたことから放出水素の細胞死滅効果は細胞種に依存する. 3) Pd-Ni系HSAからの放出水素は試料の形状に依らず,試料から2~2. 5mmの範囲において癌細胞に対して選択的な死滅効果を示す. 4) ESR実験及び蛍光試薬実験から,水素ラジカル,ヒドロキシラジカル,過酸化水素が検出された.これより,癌細胞の死滅にはこれらの水素種が関与していることが示唆された.
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