配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2011年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2009年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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研究概要 |
培養軟骨細胞に対して低出力パルス超音波(LIPUS)を与え, LIPUSの繰り返し周波数(RF)および出力強度(Po)の相異による影響を検証し,軟骨細胞を活性化させるLIPUSの条件を検討した。ウシ足関節より軟骨を採取し,単離した軟骨細胞の平面培養を行った. RFとPoの影響を検証するためにRFを50, 500, 1000Hz, Poを75, 150, 300mW/cm^2| SATPに変化させて実験を行った. LIPUSを培養翌日より1日20分間,毎日照射した群(LIPUS群),非照射群(Control群)の2群とした.培養開始7日目に, Real-time RT-PCRを用いてアグリカン(AGC), II型コラーゲン(COL2), IX型コラーゲン(COL9)のmRNA発現量を測定した.結果は, Po-150 mW/cm^2, RF-500HzにおいてAGCのmRNA発現量はLIPUS群でControl群の約168%であり(p<0.05), RF-50HzにおいてはCOL9のmRNAは約158%であった(p<0.01).一方, RF-1000Hz, Po-300 mW/cm^2においてCOL9のmRNA発現量はLIPUS群でControl群の約147%であった(p<0.01).繰り返し周波数が軟骨基質を構成するタンパクのmRNAの発現に対して影響を及ぼす可能性が示唆された.また,出力強度の影響は一部のタンパクのmRNAのみが影響を受けやすいと考えられた.
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