研究課題
基盤研究(B)
現在、情報通信ネットワーク、P2Pネットワーク、センサーネットワーク、アドホックネットワークに対して耐障害性、拡張性、自律分散性が求められている。この問題に対して、代謝経路内に数多く存在する酵素反応フィードバック制御による負荷分散機構を情報通信のルート選択のアルゴリズムに導入し、有用性を検証した。その結果、100ノードから成るスケールフリーのネットワークにおいて、ヘビーな通信流量をもつわずか上位10%のノードを酵素反応フィードバック制御機構を組み入れた適応型ルーティングに変更することで、DoSアタック障害によるパケット転送のふくそうを回避することができた。交通工学分野では、現状の渋滞要因が明確に把握されていないことから、渋滞対策が局所的で、あるエリア全体の渋滞解消に至っていない。また、事故、工事等による通行止めに呼応して、エリアネットワークから見て最適な補完ルートを即座に設定すること、および渋滞に応じた信号制御の最適化は困難である。この問題に対して、酵素反応フィードバック制御によるAdaptiveな負荷分散機構を適用した。特定の渋滞エリア(福岡市天神地区の渡辺通り)の道路の通行止めや車線幅減少などを想定し、従来の信号時間固定のものと、信号を混雑状況によってAdaptiveに変化させる場合のシミュレーション結果を比較した。Adaptiveな場合は、渋滞状況に応じて、時々刻々の自律的補完ルートの設計が可能となった。
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生物工学会誌
巻: 89 ページ: 615-615
110008750636
Proc. of 5th International ICST Conference on Bio-Inspired Models of Network, Information, and Computing Systems
巻: 10670
Proceeding of the 5th International ICST Conference on Bio-Inspired Models of Network, Information, and Computing System
巻: (CD-ROM) ページ: 10670-10670
Proc. of 3rd Intl. Conf. on Bio-Inspired Models of Network, Information, and Computing Systems(BIONETICS 2008), CD-ROM 6 pages