研究課題
基盤研究(B)
本研究では、遺伝的多様性に基づいて個人医療を進めるための基盤技術の開発を目的とし、次世代シーケンサー(Illumina)を用いて(1) Bリンパ球株化細胞から染色体特異的に分離した21番染色体とY染色体のゲノム解析と(2) HapMap計画で使用された日本人由来の細胞株の全ゲノム解析を実施した。その結果、日本人の配列解析から300万サイトを越える一塩基多型(SNVs)および33万サイトを越える挿入・欠失領域を検出するとともに公開されているアジア人の多型情報との比較を行った。今後、さらに多様性(特に構造多型)を高精度に同定するためには、シーケンス反応の最適化やメイトライブラリー作製法などの開発が必要である。また、SNVsの検出においても既存の解析ツールでは擬陽性が含まれて場合があり、プログラムの開発も重要な課題である。以上の課題を達成することにより、ゲノム情報に基づく医療体制の基盤が構築可能になると考えている。
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