研究課題/領域番号 |
21320002
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野家 啓一 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40103220)
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研究分担者 |
座小田 豊 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20125579)
直江 清隆 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (30312169)
戸島 貴代志 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90270256)
荻原 理 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (00344630)
長谷川 公一 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00164814)
原 塑 東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (70463891)
北村 正晴 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (00005422)
村上 祐子 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (80435502)
小林 傳司 大阪大学, コミュニケーションデザインセンター, 教授 (70195791)
八木 絵香 大阪大学, コミュニケーションデザインセンター, 特任准教授 (30420425)
日暮 雅夫 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70222239)
山本 啓 山梨学院大学, 法学部, 教授 (60134079)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2011年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2010年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2009年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 討議倫理 / 技術倫理 / 哲学 / 哲学原論・各論 |
研究概要 |
討議倫理学に基づく科学技術の対話モデルを作るために、科学技術的問題をテーマとする対話を実践し、そこから理論的帰結を引き出す研究を行った。その結果、以下の成果がえられた。 1. 高レベル放射性廃棄物の地層処理に関する推進派と反対派の対話では、合意にいたることは困難だが、対話を通じて、理にかなった不一致に至ることは重要性を持つ。 2. 推進派専門家と反対派専門家が論争を公開で行った場合、その対話を一般市民が聴いて、めいめい自分の見解を形成することがあり、このことが対話を有意義にする。 3. 対話を成功させるためには、信頼や聴く力、共感のような習慣や徳を対話参加者がもつことが重要であり、このような要素を討議倫理学の中に取り込んでいくことが必要である。 4. 対話では、価値に対するコミットメントを含む公正さが重要で、追求されるべきであり、それは、価値に対する実質的コミットメントを持たない中立性とは区別される。
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