研究課題
基盤研究(B)
本研究は食品に対するわが国の消費者のステレオタイプを把握するともに、専門性の高いリスク情報の消費者受容の促進要因を実験社会心理学的方法により解明した。まず、食品ステレオタイプに関して、意味プライミング課題によりステレオタイプを計測する方法を提案した。さらにこの手法を用いて食品の外観が食品ステレオタイプに影響を及ぼすことを明らかにした。次に、専門性の高い食品情報に対する消費者理解について検討を行い、消費者が情報を能動的に入手する情報表示法を用いて情報提示を行うことで、情報に対する理解が高まることを示した。これらの知見は、同じ食品あるいは食品情報についてもその提供方法といった外的要因により食品に対する認知や態度が変化することを示唆する。
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