研究課題/領域番号 |
21350037
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
小寺 政人 同志社大学, 理工学部, 教授 (00183806)
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研究分担者 |
人見 穣 同志社大学, 理工学部, 准教授 (20335186)
船引 卓三 同志社大学, 理工学部, RCAST研究員 (70026061)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2011年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2010年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2009年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
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キーワード | 分子生命化学 / バイオインスパイアード錯体 / メタンモノオキシゲナーゼ / 酸素活性化 / P⇔Q変換 / carboxylate-rich coordination environment / 水の酸化による酸素発生 / パーオキソ二核鉄(III)錯体 / トリオキソ二核鉄(IV)錯体 / メスバウアースペクトル / sMMO / 中間体Pと活性種Q / 高スピン二核鉄(IV)錯体 / O-O結合の切断 / 可逆的相互交換 / 電子効果 / ニトロ化した6-hpa配位子 / パーオキソ二核鉄錯体 / エポキシ化 / ニトロ基の効果 / 酸素化力の向上 / カルボキシラトリッチな配位環境 / 水中で安定な二核鉄錯体 / カルボキシラト基の効果 / 酸素活性化における酸の効果 |
研究概要 |
分子生命化学に関連する機能を再現するバイオインスパイアード錯体の開発を目的として、金属錯体の構造を溶液中で特異的に安定化する配位子を新たに開発してその金属錯体を合成した。これらの錯体を用いて、(1)メタンモノオキシゲナーゼ(sMMO)の中間体Pから活性種Qへの変換(P⇔Q変換)を再現する機能モデルの構築、(2)酸素活性化に関与する二核鉄酵素に共通するcarboxylate-rich coordination environmentの機能解明と高速高効率エポキシ化反応、(3)光合成の酸素発生中心(OEC)モデルとしてルテニウム錯体が触媒する水の酸化による酸素発生反応の効率向上などに成功した。これら全ての系において溶液中での金属錯体の構造の安定化が金属錯体の機能向上や新たな機能発現を引き起こした。これらの結果から、分子生命化学に応用可能なバイオインスパイアード錯体を開発するためには、機能発現に適した構造を溶液中で安定化する事が重要であるといえる。
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