配分額 *注記 |
19,370千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 4,470千円)
2011年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2010年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2009年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
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研究概要 |
パラジウムとトリエチルホウ素の協奏効果は,アリルアルコールを活性化し,π.アリルパラジウム中間体を形成し,双極的アリル化反応を促進する。今回,有機ホウ素共存下,末端アルキンとπ.アリルパラジウムを反応するとアルキニルボレートが1, 2-転位を受け,アリル-アルキルカップリング反応が進行し,三置換アルケンを与える新規反応を開発した。一段階で環化反応と三置換アルケンの構築が位置及び立体選択的に進行する点は興味深い。ビスジエンを基質に用いて反応を行うと,トランス選択的に環化反応を伴いながら,同形式のタンデム反応が進行した。また, 3-ヒドロキシ-4-ペンテン酸をパラジウムとトリエチルホウ素共存下で反応すると,β-ビニルオキサパラダシクロペンタノンを経由してβ-炭素脱離が進行し,二酸化炭素と共役ジエンを与える新規反応を見出した。
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