研究課題/領域番号 |
21360132
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電力変換・電気機器
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
雨宮 尚之 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10222697)
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研究分担者 |
中村 武恒 (中村 武垣) 京都大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (30303861)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2011年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2010年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2009年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 超伝導マグネット / 高温超伝導 / NMR/MRI / 電磁現象 / ツイスト / 磁界精度 / 遮蔽電流 / 残留磁化 / NMR / MRI / 加速器 |
研究概要 |
線材内部のミクロ電磁現象、すなわち、磁化電流(遮蔽電流)によって発生される磁界が高温超伝導テープ線材で巻いたNMRマグネットやMRIマグネットにおいて磁界精度を損なってしまう。まず、磁化電流(遮蔽電流)が磁界精度に与える影響について実験的に調べるために、非ツイストBi-2223テープ線材で小さなコイルを巻き、その発生磁界を測定した。コイルの励磁電流を変化させたとき、発生磁界には明確な履歴効果が見られたが、これは磁化電流(遮蔽電流)が磁界精度に与える影響の証左である。6時間にわたってコイル電流を一定値に保持して発生磁界を測定したところ、発生磁界のドリフトが観測された。このドリフトは磁化の緩和に起因するものと考えられる。線材の磁化、すなわち、ミクロ電磁現象を制御して、これに起因する誤差磁界を低減する目的で、ツイストBi-2223線材の適用を行った。すなわち、ツイストBi-2223線材でコイルを巻き、その発生磁界を測定した。線材のツイストにより、磁界のヒステリシスは抑制され、また、磁界の安定度も向上した。また、電磁現象シミュレーションにより、ミクロ電磁現象を可視化しコイル発生磁界の安定性について検討した結果、ミクロ電磁現象を制御して高安定な磁界を発生するためには、線材のglass-liquid転移磁束密度、glass-liquid転移温度の向上が有効である可能性が示された。
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