• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

脳科学研究のための機能的電子スピン共鳴イメージング法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21360193
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 計測工学
研究機関北海道大学

研究代表者

平田 拓  北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (60250958)

研究期間 (年度) 2009 – 2011
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2011年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2010年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2009年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード電子スピン共鳴 / エネルギー吸収スペクトル / pH / 酸素分圧 / イメージング / ニトロキシルラジカル / スペクトル / 画像再構成 / MRI
研究概要

平成22年度は、計画通り電子スピン共鳴(ESR)スペクトルからpHおよび酸素分圧を可視化する実験を行った。pH感受性および酸素感受性のニトロキシルラジカル分子二種類を使用し、試験管による模擬試料を用いてpHおよび酸素分圧を可視化した。実験に先立ち取得したpHおよび酸素分圧の校正曲線を用いて、スペクトル空間ESRイメージング法により得られたスペクトル情報をpHおよび酸素感受性に変換した。実験の結果、pHの分解能0.1程度、酸素分圧の分解能5mmHgが得られた。しかしながら、酸素分圧の測定値の精度が十分ではないことが明らかとなったため、データ処理の方法等を再検討した。その結果、実験において次の課題が明らかとなり、データ処理により外乱の影響を取り除く補正を行った。すなわち、(1)マグネット温度のドリフトによる中心磁場の変化、(2)磁場掃引幅の誤差、(3)磁場掃引幅の変化に起因する中心磁場の変化、(4)水溶液試料中のうず電流によるスペクトルの歪み、が最終的に得られるスペクトル情報に対して外乱となることが分かった。pHの可視化については、ニトロキシルラジカルの超微細構造による3つのエネルギー吸収スペクトルの内、低磁場側のスペクトルと中間のスペクトルの間隔を測定することによりpHを測定した。それぞれのスペクトルを単独で測定したデータから二つのエネルギー吸収の間隔を求める方法においては、上記の四つの点は相殺され精度が改善された。これらの結果は、スペクトル空間ESRイメージング法を用いて生体内の機能的情報を可視化する際に有用な知見である。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 学会発表 (4件) 備考 (2件)

  • [学会発表] EPR-pHイメージングのミッシングアングル低減法に関する実験2010

    • 著者名/発表者名
      幸田俊一, J.Goodwin, 藤井博匡, 平田拓
    • 学会等名
      電子スピンサイエンス学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2010-11-12
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 電子常磁性共鳴を用いた酸素分圧分布の可視化に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      伴苗修平, J.Goodwin, 藤井博匡, 平田拓
    • 学会等名
      電子スピンサイエンス学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2010-11-12
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] EPRを用いた2分子同時イメージング法の基礎的実験2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤良平、藤井博匡、平田拓
    • 学会等名
      電子スピンサイエンス学会
    • 発表場所
      神戸大学(神戸市)
    • 年月日
      2009-11-11
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 300MHz Arderman-Grant型NMR/EPR共振器の開発2009

    • 著者名/発表者名
      佐々木友明、大淵仁史、平田拓
    • 学会等名
      電子スピンサイエンス学会
    • 発表場所
      神戸大学(神戸市)
    • 年月日
      2009-11-11
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.bme.ist.hokudai.ac.jp/BPE/index-j.html

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.bme.ist.hokudai.ac.jp/BPE/index-j.html

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi